お知らせ|文京学院大学

お知らせ|文京学院大学

文京学院大学トップページ 文京学院大学| お知らせお知らせ2020年 理事長 島田昌和 新春のご挨拶

トピックス

文京学院/EVENT RSS

2020年 理事長 島田昌和 新春のご挨拶

[ カテゴリ:トピックス ]

01月

15日

2020

島田理事長.jpg


 2020年を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 昨年は学園創立95周年を迎え、建学の精神を改めて考える年でありました。式典の中では巣立った卒業生がその精神をどのように自らのものとして日々の社会生活を送っているのかを検証できる、素晴らしい機会を持つことが出来ました。
 卒業生が投げかけてくれた言葉からあえてそれを一言で集約すると、「自立と共生」という理念から自らの生き方の指針を得て、胸を張って生きていることに私は思えました。もう少し言葉を足すと、人との関わり、人への献身の中から自らの存在感や役割、自分にしかできないことがあるというプライドを身につけているということかと感じた次第です。
 年頭ですので、創立者の島田依史子先生の精神に立ち返って改めて考えてみたいと思います。先生は女性の権利がまだきちんと認めていられない時代に「女性の自立」をうたって教育を始められました。女性でありなおかつまだ若い身の依史子先生が社会に受け入れられずに、理解や協力を得ることが大変だったわけです。自らがそれに立ち向かいつつ、慕ってついてくる教え子たちの先頭に立ち続けたのでした。女性であっても社会で活動するために人から信用してもらうにはどうしたらいいのだろうか。裕福な家庭に生まれなかったために高い教育を受けることが出来なかった人であっても、きっと人に信用してもらって社会の役に立てる生き方があるはずだ、と追い求め続けたわけです。
 行きついた考えは、面と向かって男性や年配者中心の社会と闘うという方法ではありませんでした。徹底的に人を裏切らない、人を愛し、人に慈しみの心をもって接することが出来たならば、必ず人はあなたを信用してくれるという愚直で真っ正直な道を生徒に示し続けたのでした。これは途方もなく時間がかかり、終着点が見えないような困難な手法でしょう。「富士山のように八面玲瓏、表裏のない人になりなさい、そうすればひとはかならず信用してくれる」と説き続けたのでした。裏心の一切ない人なんてそう簡単にお目にかかれないような、人としての理想形のような目標を掲げ続けたのでした。
 自分の家柄や出身大学等によって高いプライドやエリート意識を持つ人はいつの世にもいます。男だというだけでその意識の一端になっていることもまだまだあるでしょう。そんな狭い料簡に対して依史子先生の人を裏切らず、徹底的に人のために行動することで必ず人から認められるという考えは何と心の広い考えでありましょうか。96年目を迎える2020年の念頭にあたり、改めて人の多様性に敬意を示し、他人を大事にする「利他心」をもって行動し、そのことから自らのプライド=自尊心に基づいて行動できる真の社会エリートを育成する事を追い求め続けることを目指します。
 そのためにも次の世代を担う若い人たちに新しい時代を切り開く力を少しでも授けなければなりません。世の中は大きく変わろうとしていて、実際、それに向けて動き出している多くの人たちがいます。そんな社会の最先端をいく人々の活動といち早く手を結び、我々自身が最先端との媒介になれる教育機関を目指しても参ります。「象牙の塔」に閉じこもることなく、高くたくさんのアンテナを空高くのばし、来るべき未来社会をいち早くつかむ教育機関となることで社会をリードし社会に役立てる次世代を育成してまいります。

理事長サイン.png