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2019年8月23日 (金) ふじみ野キャンパス3大学合同交流会を取材しました!【ふじみ野キャンパス:学生記者】

大学2019.11.20

8月23日文京学院大学ふじみ野キャンパスに、本学人間学部生、日本大学、首都大学東京の学生及び職員の方、計10名が集まり、障害がある大学生がそれぞれの大学でどのように大学生活を送り、よりよい生活のためにどのような配慮や支援が必要かを考える合同交流会が行われた。

 参加者は自己紹介を兼ねて所属はもちろんのこと、障害当事者であることまたその支援者であることを共有した。

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 顔合わせが終わるとキャンパスツアーと題し、ふじみ野キャンパスを一通り巡り、物理的なバリアや構造を学生のキャンパスライフと照らし合わせながら確認した。西館1階のピアノ練習室やミューズ、ふらっと文京、BICSなど本学ならではの施設に感心するとともに、校舎間の小さな段差やスロープの過度な傾斜など気になる点もいくつか見つかった。しかし図書館の車いす用スペースや拡大読書器の設置など常に整備されている環境も評価すべき本学の特徴であるという意見が見受けられた。

 後半は、それぞれの大学で障害がある学生に対してどのような配慮・支援がどのようなシステムで運用されているか意見交換の場を持った。まず本学で今まで行われてきた障害がある学生への配慮について人間学部児童発達学科の柄田教授からお話しいただいた。その後各大学の障害がある学生やその周囲の学生・職員から、各大学での講義を受講する際の配慮事項や専門的な支援機関の設置について討議した。

 

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 障害がある学生から、自ら必要な手助けを周囲の友人に頼む者と、専門的な制度を利用して支援を依頼している者とそれぞれ異なる支援・配慮の現状が報告された。自ら周囲の人に支援・配慮を依頼していると、必要なことが担当の教などに伝わりやすい反面、友人への遠慮やトラブルにつながりやすいこと、それに対して支援体制が整っていると依頼がしやすく実績を記録することができるという利点があるが障害がある学生自身の自立性や情報の行き違いなどが生じやすいなど、それぞれのメリットやデメリットが共有された。

 各々考えること、課題に感じることはそれぞれ異なるが総括して、障害がある学生が配慮・支援を待つだけではなく、必要なことを発信する働きかけも必要で、その訴えに耳を傾け、当事者とともに考えていく社会になるよう発信していくべきだという意見にまとまった。

 いつも何気なく過ごしている各々の大学の特徴を共有し、障害がある・ないの概念を超えて共生できるキャンパスライフを考えるきっかけとなった。

 

                                                                               学生記者 児童発達学科3年 執印 優莉亜