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2017年11月18日(土)「認知症サポーター養成フォローアップ講座~ひとり歩き高齢者声かけ訓練~」を取材しました!【ふじみ野キャンパス:学生記者】

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02月

15日

2018

 

 平成29年11月18日土曜日、ふじみ野市上福岡のふじみ野市立サービスセンター及びコンフォール霞ヶ丘内において、ふじみ野市役所高齢福祉課主催の「認知症サポーター養成フォローアップ講座~ひとり歩き高齢者声かけ訓練~」が開催されました。

 

★ふじみ野市・認知症サポーター養成講座の紹介ページはこちらをクリック

 

 ふじみ野市は、現在人口の高齢化率が年々上昇しており、要介護(支援)認定者数も増加傾向にあるそうです。今回は、外でひとり歩きをしている高齢者、特に認知症によって徘徊している方に対してどのように声かけを行うのかについて、住民の独居、高齢化が目立つコンフォール霞ヶ丘(霞ヶ丘団地)にて実演を通して学びました。参加者は、「認知症サポーター養成講座」に参加された方々や本学の4年生などでした。

 

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▲写真左:ふじみ野市立サービスセンター ▲写真右:ふじみ野市PR大使『ふじみん』

 

 私たち学生記者も実際に訓練に参加させていただいたので、参加した感想も交えながら紹介します。

 

 はじめはサービスセンターのホールにて、高齢者の方に起こりうる可能性の高い「認知症」についての講義が行われました。認知症は記憶力や判断力の低下といった、「中核症状」と不安・焦燥感、徘徊、興奮・暴力といった「行動・心理症状」が出現するそうです。特に行動・心理症状は、周りに影響を与える場合が多く、家族や近隣の友人などにも負担をかける場合が多いそうです。しかし、その背景には認知症高齢者の抱える≪不安≫が関係してくるそうです。

 

 認知症の高齢者の行動・心理症状は、周りの対応や環境の影響によって不安が生じ、その結果行動・心理症状が出現するそうです。

 

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▲写真:講義中の様子

 

 

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▲写真:中核症状と行動・心理症状をまとめた図

 

【学生記者の感想】

 中核症状は周りから見ることができない症状であり、認知症高齢者本人も気をつけることが難しく周りの人もどうしたらよいか分からず、つい強く当たってしまうと思いました。認知症の行動・心理症状は周りから見ると迷惑行為として捉えられていることが多く、周りの家族や友人も認知症に対する知識を持つことによって、認知症高齢者への対応も変わってくると思いました。

 

 続きまして、今回のメインとなる声かけの実演について報告します。

 

 参加者は、事前にグループに分けられており、A~E地点に分かれて実演を行いました。各地点には、2名の認知症高齢者の演技をしてくださる演技者の方が待機していました。グループ内二人一組となり、声かけ役と評価者役を決めてお互いに良いところなどを見つけあいました。

 

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 ここからは、学生記者の2人は分かれて行動したので、それぞれ実際に参加したグループでの実演を紹介します。

 

【2グループ:小口】

 2グループはB地点と、C地点で実演を行いました。

 B地点では、傘を差した男性の演技者の方がいました。グループの方々は、各々自分の考えた話題で話しかけ、声かけを実践していました。グループのみなさんは、話しかける際や演技者と会話している最中は、優しい声でゆっくりと話していたので、演技者の方々からも笑顔が見られる場面がありました。私も実際に声かけ役をやりましたが、どのように話しかければよいか分からずとにかく周りにあるものを話題にしながら話していました。評価者の方からは「やさしく話しかけられていた」と言ってもらい、とてもうれしかったです。

 

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写真:B地点での実演の様子

 

 

 C地点では、買い物に向かう女性の演技者の方がいました。2回目の訓練だったので、グループの皆さんは、話しかけるタイミングや視線の高さを少し意識して声かけを行っていました。そのため、B地点の時よりも余裕を持って話しかけられていました。私もB 地点での反省を踏まえて、挑戦しました。話しかけは落ち着いて行えましたが、演技者にどうして歩いているのか、その目的を聞く際に自然な流れで聞くことができず、会話の中で突然聞こうとしていました。

 

 

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写真:C地点での実演の様子

 

【5グループ:飯塚】

 5グループはD地点と、E地点で実演を行いました。

D地点では、“大金をすぐに振り込むように言われ銀行の場所を探している”女性の演技者役の方がいました。私も声かけ役として参加させていただき、ご家族や相談相手がいらっしゃるか確認しましたが「いない」と返答されて対応に困ってしまいました。グループの方々は、演技者の持ち物をほめていたり、家に帰る手がかりを一緒に探すなどしていて、人それぞれの対応を学ぶことができました。

 E地点では、“団地を散歩しているうちに家の場所がわからなくなってしまった”女性の演技者の方がいました。グループのみなさんは、一緒に案内板を見て探したり、家の特徴を聞いたりなど丁寧に話を聞いていました。

 

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▲写真D・E地点での実演の様子

 

 外での実演が終了した後は、サービスセンターのホールに戻りグループ内で実演の反省を話し合いました。グループ内では「話しかけるタイミングが難しかった」、「話すまではできても、その後どうしたらいいか分からなかった」、「ひとりだと不安だった」といった意見が出ました。私も同じことを考えていたので、一人で分からないことは、他の人も分からないものだと、共感することができました。

 

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▲写真:グループワークの様子

 

 最後に各グループで話し合ったことを発表して、難しかったことや対応の仕方などを共有しました。市役所や警察に電話をしたり、他の人と一緒に話しかけるといった、対応の仕方を工夫しているグループもあれば、視線や表情など、言葉以外のところにも視点を置いて相手の状況を推察しているグループもありました。発表後も、各グループ内では、各々発表で伝えきれなかったことをみんなで共有していました。

 

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▲写真:発表の様子

 

【学生より】

 今回短い時間ではありましたが、実演を通した高齢者への声かけ訓練を行うという貴重な体験をすることができました。

 声かけ訓練に参加してみて気づいたことは、声かけを行う際に声をかける者がどうしたらいいか分からず不安に思っていると、その不安が高齢者に伝わり、落ち着かせるどころか逆に不安を増強させてしまうということを認識できたことです。声をかける者が不安を感じるのは、どうやって話しかけたらいいのか分からないからだと思うので、認知症について知っておくことも大事ですが、今回のような実演を通した訓練に1度参加してみることも大切だと思いました。その中で、ひとり歩きの高齢者にどうやって話しかけるのか、自分なりの方法を用意しておくと実際にひとり歩き高齢者を見かけた際に余裕を持って話しかけることができると思いました。これから一人で困っている様子の人を見かけたら、今回の経験を思い出し、声かけをしたいと思います。

 今回このような体験の機会をくださったふじみ野市の高齢福祉課の皆様、そして一緒に参加して下さった参加者の皆様、本当にありがとうございました。

 

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▲写真左:移動中にあった並木道、写真右:みんなでそろって「ハイチーズ!」

 

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▲写真:本日の配布資料

 


◆取材・記事執筆 作業療法学科3年 飯塚春乃

作業療法学科3年 小口裕士