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学園紙Pickup 平成24年6月30日号 記事詳細

大学2012.07.26

「高等学校進路指導担当教諭対象入試説明会」

114人に「BUNKYO GCI」解説

 

bunkyogci.jpg 文京学院大学は、週刊ダイヤモンド(昨年12月10日特大号)「就職に強い大学ランキング特集」で、手厚い就職支援体制が評価され、全国548校中「3位」にランキングされました。

さらに本学は、創立100周年に向けて「BUNKYO GCI(Global Career Institute)」を推進していきます。これは、学生がこれからの世界を生きる力を育むための全学部横断のグローバル人材教育プログラムです。

6月22日に本郷キャンパスで行われた「高等学校進路指導担当教諭対象入試説明会」では、それらをメインに「就職状況」「入試概要・入試変更点」など詳細の解説があり、各高校からの進路指導担当教諭など114人が熱心に耳を傾けました。

 

 

 

 

「新・文明の旅」プログラム

満席のWINGホールに熱気が立ち込める中、川邉信雄学長の挨拶で入試説明会がスタートしました。

まずは「新・文明の旅」プログラムについて。「BUNKYO GCI」の本格始動に先駆けて実施した同プログラムは、この2月29日から3月15日にかけて、本学の学生17人をトルコ共和国、ブルガリア共和国、ルーマニアに派遣し、現地の国立大学の学生たちと交流する中で日本を発信し、各国の情報をキャッチ。個々の潜在能力を開花させました。派遣団団長を務めた野口由雄教授(外国語学部)により、同プログラム詳細が語られ、派遣学生の代表として、日暮武蔵さん(経営学部4年)が現地で行ったプレゼンテーションを再現。現地と日本でのフェイスブック(ソーシャルネットワーク)の使い方の比較についての研究を発表しました。「文京ギャラリーVol.1」参照

 

「BUNKYO GCI」プログラム

本学で学ぶ学生たちがそれぞれの専門領域や資格を生かして、世界のどこででも活躍できる力を育む「BUNKYO GC I 」。そのために不可欠なのは英語力ですが、世界には欧米の英語以外にも各国独自の英語があります。「日本の英語」を駆使して世界のどの国の英語でもコミュニケーションが取れる「グローバル英語」能力の大切さを、西村信勝教授(外国語学部)と大島希巳江准教授(同)が力説。例えば「朝飯前」を表す”It,s before breakfast.”という日本英語の意味を、世界の人々に英語で説明できる力を、文京学院生は身につけていきます。

 

就職状況報告&入試概要

坂本修一キャリアセンター長からは、学生と教職員が情報を共有できる「電子ポートフォリオ」(経営学部)「国内外インターンシップ」「営業研究会」、学生のキャリア意識の向上を目指す学生団体「キャリアリーダー」、企業内定者が就活を控えた後輩にノウハウを伝授する、学生運営による「キャリアてっぺんフォーラム」などについて説明がありました。

 

入試概要その他

入試広報センターの簑田卓学務グループマネジャーからは、本学が目指す「教育力日本一」とはどのような教育かの具体例、現在注目のGCI入試・AO入試などの解説がありました。

 

個別相談会

終了後は、場所をB’sダイニングに移し、トルコ料理店から取り寄せたスイーツを味わいながら、各高校からの来場者が本学の教職員との面談に臨みました。私立日出高等学校(目黒区)の蒔苗孝将教諭からは「『BUNKYO GCI』に興味を持ちました。また、『新・文明の旅』プログラムの発表を聞いて、海外へ行った自分の学生時代を思い出しました。大島先生に共感しました。グローバル英語はこれから大切ですね」という感想をいただきました。

今後のオープンキャンパスは、本郷・ふじみ野共7月14日(土)、8月4日(土)、8月5日(日)、8月18日(土)。詳細はオープンキャンパス情報ページ参照

 

 


中国視察団ふじみ野キャンパスへ

保健医療技術学部の設備等を見学

 

shisatudan.jpg 中国の理学療法士、リハビリテーション医師、教員など8人が5月30日、保健医療技術学部の視察に訪れ、福井勉・理学療法学科長(スポーツマネジメント研究所長)が、解剖標本室、各種実験・実習室などの設備と、日本の理学療法の教育システムを紹介しました。水治療法など先進的な本学の設備に一行は驚き、大きな興味を示しました。

質疑応答時間には、坂井泰・作業療法学科長も加わり、視察団の熱心な質問に対応しました。例えば、「実習をどのように進めているか?」の質問に対しては、「指先の細かな動きがよく見えるよう、天井に設置したカメラで撮影し、それをスクリーンに映している」と回答。中国での理学療法分野を切り拓く使命を帯びた一行は、時代を先取りした設備などを見ることで、本学が目指す理学療法への姿勢を理解したようでした。

実は視察団の中に、福井学科長の中国での教え子の刘惠林(リュウ・フイリン)氏がいらっしゃり、22年振りの再会となりました。当時、中国では、初のリハビリテーションセンターを造るために、日本の優れた理学療法の指導者を必要としていました、そこで白羽の矢が立ったのが福井学科長。当初3カ月の滞在予定でしたが、天安門事件が発生し、急遽1カ月の滞在で帰国した経緯があります。刘氏はその後、日本に留学して学位も取得。現在は北京博愛医院のPT室主任をされています。 福井学科長は現在、理学療法士の活躍の場を世界に広げるために奔走中。刘氏からもお誘いがあり、いずれ文京学院生が、中国でも理学療法士として研修・貢献する関係が築かれそうです。

 

 

 


経営学研究科・喜多見教授とゼミ生

「こどもコ・フェスタ」でワークショップ

 

kodomoko.jpg 「こどもコ・フェスタin東北」(主催=コ・フェスタ実行委員会、共催=経済産業省)がこの春、被災地・宮城県七ヶ浜町の七ヶ浜国際村で行われ、CG作家で本学大学院経営学研究科/経営学部の喜多見康教授はじめ6人の文京学院生が「子ども対象のワークショップ」を開くために参加しました。

同フェスタは、音楽・映像・アニメ・マンガ・ゲーム・ロボットなど、日本を代表するコンテンツと出合う場を提供し、創造の楽しさを子どもと共有することで、優れたクリエイターを育成するために開かれています。今回は、東北6県の子どもたち(小学4年~6年400名)を招待し、喜多見チームは「アニメ制作体験」を担当しました。

2005年の愛知万博でも、作品展示設営からワークショップまで、主宰者として担当した喜多見教授は、「愛知万博でもゼミ生2名と4日間、会場に泊まり込んで、全部自分たちでやったことも大変でしたが、内容のみを比べると、今回のワークショップのほうがはるかに大変でした。たった40分間で、30人の子ども全員にアニメーションを作らせると言うのは至難の業でした。それも5分間隔で4セット、計100人に行うのです。もう一度同じ条件でやるか? と言われたら、躊躇するくらい大変でした」と回想。

ワークショップ終了後、喜多見教授が「次のプログラムへ速やかに移動するように!」と急き立てても、パソコンから離れずに気の済むまでアニメを作り続けようとする子どもばかり。「アニメが完成して即座に部屋を出てくれる子には、喜多見教授のサイン入りポストカードを贈る」という作戦を展開したところ、大効果がありました。喜多見教授は「子どもたちが、CGアニメ制作に興味を持って惹き付けられたことは間違いありません。部屋を出る時に、『パラダイスのようだった』とつぶやいていたということを聞いて、疲れが吹き飛びました。今回、被災地支援として、6名の学生スタッフが同行さしてくれました。もしそれがなかったら、このワークショップは実現しませんでした。また、こういう得難い経験も出来ませんでした」と感謝。

同行した当時2、3年生の学生は、田村理絵さん、井上義文さん、大木乙子さん、岡村未来さん、長嶺侑司さん、斎藤ひかるさん。「自分で作ったアニメーションを見て喜ぶ子どもたちや、保護者に作品を自慢する姿を見て、今までになく感動」「次回は、瞬時にこどもの要望に答えられるように今回の経験を生かしたい」「普段関わりのない先輩とも仲良くなれて、とても嬉しかった」「慌ただしく大変でもあったが、楽しかった」などの感想が寄せられました。

最後に喜多見教授から、被災地の子どもたちへメッセージ。

「何かを想像すること、作ることは、未来を生み出すことです。過去の災害や周囲の状況は厳しく辛くても、人間には未来を生み出す力があります。皆さんが、楽しく思い描く世界が、未来の現実になるのです。思い切り楽しく元気な未来を夢見て下さい」

 

 


ふじみ野キャンパス3年生

「キャリア実践講座」で就活ノウハウ学ぶ

 

careerjissen.jpg ふじみ野キャンパスでは、3年生対象のキャリア科目として「キャリア実践講座Ⅰ」が定期的に開かれ、200人の学生が受講。企業が求める学生像が毎回明確にされ、就職活動に必要なノウハウが授業の中で伝授されています。

 

講師は、各大学で就職カウンセラーやキャリアデザインを担当し、本学でも非常勤講師を勤める櫻井和典先生。就職・採用コンサルティングとして活躍中のエキスパートです。

全15回中、5月16日に行われた第5回の講座は「主体性と協調性」について。第4回で学んだ「社会人基礎力」(職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力)の上に、「持ち味」(自分の強みとして自信を持てるもの)を積み重ねていくことの大切さに触れました。

櫻井講師は、AIDMA(Attention,Interest,Desire,Memory,Action)シートの参考例を使い、「効果的に優れた特性に結びつく個人の特性」について解説。さらに、実際のエントリーシートの内容を用いて、「どの部分が主体性と協調性を表すか」を学生に考えさせました。続いて「主体性と協調性、あなたはどちら派?」の考えを書かせ、「その理由、エピソード」をグループでディスカッションさせました。その間も櫻井講師は学生の間を巡回。時にはディスカッションに加わったり、学生に質問したり、頻繁に交流。学生も櫻井講師の問いかけに、知恵を絞って答えました。

結果的に「協調性」を選ぶ学生が多数を占めましたが、内容的には「ある部分では協調し、ある部分では主体的に動く」という文京学院生像が浮かび上がりました。櫻井講師は「協調性と主体性のバランスが大切。文京学院生はそのバランスがとても良い。経団連の調査では、企業の80・2%が学生に『コミュニケーション能力』を期待。『主体性』も62・1%の企業が求めている。新聞には、4年生の就活状況や企業の提携など、即就活に影響がある話題が沢山掲載されている。新聞活用は大切」と話を結びました。受講学生によると、「櫻井先生のパワーと知識が、毎回僕たちに伝わる。このような科目があって本当にありがたい」。

こういった地道な取り組みが、「就職に強い大学ランキング特集」(週刊ダイヤモンド特大号)で、全国3位に取り上げられる源となっています。「高等学校進路指導担当教諭対象入試説明会」記事参照

 

 

 


心理臨床・福祉センター「ほっと」

「臨床発達心理士受験対策講座」を主催

 

hotto.jpg 文京学院大学大学院人間学研究科人間学専攻保育学コースの院生と修了生を対象とした「臨床発達心理士受験対策講座」が、今年度からふじみ野キャンパスで開かれています。

臨床発達心理士とは、「人の健やかな育ちを支援する専門家」で、発達心理学を基礎に「発達的観点」を持って、子どもから大人まで「発達を巡る問題」を生涯にわたって支援する現代社会にはなくてはならない人材です。

この資格は、発達の臨床に携わる院生や幅広い専門家に開かれ、取得すると発達支援センター、医療機関、保健センター、小・中・高校、乳幼児保育施設、障害児・者福祉施設、特別支援学校など様々な場面で知識が求められます。

資格取得のためには、筆記試験と口述審査に合格する必要があり、臨床発達心理学が専門の本学の伊藤英夫人間学部長(児童発達学科教授)と、聴覚言語障害学などが専門の柄田毅准教授(同学科)が対策講座を指導。受講生は、和気あいあいとした徹底的な少人数教育の中で、2人の指導者とパワフルなやり取りを展開しています。

受講者からは次の感想が聞かれました。「忘れていることを再度学べ、解らない部分を再発見できた」「同じ資格を目指す人と学び合うことで励みになり、勉強の仕方が解る」「先生方のパワーに感心。いつも圧倒される」

同対策講座は、心理臨床・福祉センター「ほっと」が主催し、一次審査がある10月まで随時開催予定。全力で資格取得をサポートしていきます。

 

 

 


本郷キャンパスで町会行事

「寿のつどい」なごやかに

 

kotobuki.jpg 本郷キャンパスが所属する向丘追分町会の婦人部(渋木良子部長)主催の第4回「寿のつどい」が、5月27日に本郷キャンパスで開かれ、70歳以上のお年寄り26人が、町会スタッフ16人による心尽くしの会を楽しみました。

普段お世話になっている地域への感謝を込めて、学生支援センターの滝本貴子さんが挨拶。吹奏楽部メンバーも応援参加し、「春メドレー」を演奏。お年寄りは、リズムを取りながらお馴染みの曲を楽しみました。「ふるさと」では全員による大合唱。演奏後は吹奏楽部メンバーもお年寄りの輪の中に加わり、美味しい茶菓と文京区役所地域活動センター職員によるマジックショーを堪能しました。

マジックのお相手も務めた吹奏楽部の門脇恵理子部長(経営学部3年)は、「会場が教室のため、少人数での演奏となりました。お年寄りのための演奏は初めてでしたので、曲選びも楽しく行いました。こうした地道な活動を続けて、私たちも成長していきたいです」と、今回の参加を喜びました。渋木部長は「場所を提供していただきありがとうございます。私たちの地域のお年寄りが、いつまでも健康で楽しく生活できるとうれしいです」と笑顔で話しました。

地域との深い絆で結ばれた本学は、これからも地域貢献に努めていきます。