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臨床検査学科
臨床検査学科
ポストゲノム時代の先端医療を視野に入れた、
4年制大学ならではのカリキュラムを編成。
ヒトゲノムの解読宣言以降、先端医療はポストゲノムの時代を迎えました。
発病や薬効を左右する個人差を遺伝子レベルで解明し、その成果を治療や予防に役立てようというオーダーメイド医療の取り組みも、すでに始まっています。
血液や尿、髄液成分ばかりでなく、究極の個人情報が詰め込まれた遺伝子までも解析する臨床検査技師は、まさに先端医療のトップランナー。
専門学校時代に培った49年におよぶ実績とノウハウに、4年制大学ならではの探究的カリキュラムを加味して、チーム医療現場が求めるコ・メディカルスタッフを育てます。
【国家試験合格率】
(2020年3月卒業生実績)
89.5%(全国平均83.1%)
臨床検査学科では、所定の科目の単位を修得することで卒業と同時に臨床検査技師国家試験の受験資格を取得できるカリキュラムを編成しています。
【病院】チーム医療の一翼を担うスタッフとして
【検査センター】検査業務の中核を担うスタッフとして
【検診センター】健康保健を担うスタッフとして
【研究室・研究所】研究を担うスタッフとして
【保健所など】保健行政を担うスタッフとして
【医療関係企業】研究開発などを支えるスタッフとして
【大学院進学】より高度な保健医療科学の追究
病理検査学実習
患者さんから採取した検体を顕微鏡で観察できる状態にする。
臨床検査技師の仕事の一つ、病理学的検査の手法を学ぶ実習です。患者さんから採取した組織や細胞を顕微鏡で観察し、異常の有無を判断します。採取された組織はまずホルマリンなどで固定され、できるだけ採取された状態に近い形で保存されます。
固定された組織をパラフィン(ろう)に埋め込んだ後、ミクロン単位でスライスし、その後細胞に色を付けて顕微鏡で観察できる状態にします。
この実習は2年次の後期から始まり、手順を確実に身につけてから3年次の病院実習に臨みます。
入院から退院まで、患者さんの容態を知ることができる。
それが臨床検査技師の一番のやりがいだと思います。
医療系の学科なので、病気のことを学ぶとは思っていましたが、勉強する範囲の広さに驚きました。
2年次までの座学をしっかり勉強し、知識を整理しておくことが3年次以降の実習で役に立ちます。
大変ですがしっかりと準備をして実習に臨めば、きっと自分の役に立つと思います。これからの1年間は国家試験対策をしっかりと進める時期です。必ず合格して資格を取得したいと思います。
免疫検査学実習
免疫反応の原理を理解する。
免疫検査学実習は3年次の集中実習で行われ、沈降反応、凝集反応、補体結合反応や標識抗原抗体反応について学ぶ実習です。
この実習では、抗原、抗体、補体およびリンパ球という4つの要素が、それぞれ免疫反応にどのようにかかわっているのかを学びます。
免疫学の講義で学んだことを、実際に自分の目で確かめながら理解していきます。
微生物検査学実習
患者さんの検体を分離培養し、病原菌の有無を確認する。
感染症を起こしている可能性のある患者さんの検体を、培地(栄養の入った寒天)で分離培養し、病原菌の有無を確認する検査の実習です。
2年次の後半で行う微生物検査学実習㈵では、大腸菌やブドウ球菌など、あらかじめ正体が分かっている物を培養してその発育の様子を観察し、3年次で行う微生物検査学実習では、未知の検体を培養し、それがどのような菌なのか調べる(菌名同定)という形で実習を行います。
充実した設備と親身な先生がこの学科の魅力。
とてもいい環境で学べています。
文京学院大学を選んだのは、専門学校時代からの実績があり、よい先生に学ぶことができると考えたからです。オープンキャンパスに来た時に明るくきれいな校舎を見ていい学校だと思いました。
実習は東大附属病院臨床検査科で行い、いろいろな症例を見ながら学ぶことができました。
どんな症例の患者さんに対しても適切に対応できる臨床検査技師を目指し頑張りたいと思っています。
輸血移植検査学実習
血液型判定の基礎技術を身につける。
ABOおよびRh血液型判定は、臨床検査技師の基本といっていい重要な仕事。正確・確実に判定できるようにならないと、患者さんの命にかかわることになります。
ですから特に厳しい指導の下、実習が行われます。安全な輸血のために、その原理を理解して正確な判定ができるようになるまで繰り返し、実習中にその技術を必ず習得することを目標にしています。
国家試験にも必ず出題されるので、真摯な態度で取り組み、確実な理解を目指すべき実習です。
充実した環境で学べることが、
文京学院大学に入学した決め手でした。
小さいころから白衣を着て仕事がしたいと思っていました。臨床検査技師を目指し大学を受験。合格した学校の中から文京学院大学を選んだのは、実習のための設備などが充実していたから。国立大学との関係が深いのも魅力でした。卒業研究のテーマには「血管エコー」を選びましたが、現在、東京医科歯科大から提供を受けたデータをもとに研究を行っています。
【国立大学との連携】
医科大学ならではの見学実習。
臨床検査技師の検査対象は、人体から採取した検体です。当然、人体の構造や機能に精通していなければなりません。
そのため、「解剖学」はきわめて重要な科目です。臨床検査学科は前身の専門学校開設時から東京医科歯科大学の支援を受けており、今も同大で行われる「解剖学実習」を見学する機会があります。
【技術・機器の開発】
医療に有効な装置や、疾患部を特定する技術を開発。
芝紀代子教授、下村弘治准教授、金森きよ子専任講師による研究グループは、独立行政法人「科学技術振興機構」の委託を受けて、高感度尿蛋白質定量装置を研究・開発しています。
また、芝教授のグループは、東京医科歯科大学や医療関連企業と協同で、腎臓がんの病理診断等に有効な腫瘍マーカーの研究も行っています。



【スポーツマネジメント研究所】
文京学院大学大学院には、スポーツマネジメント研究所が設置されています。この研究所を設置した目的は、人体に関する各種データ収集・解析を行うことで保健医療分野を科学的に捉えるための研究を進めることと、経営学的アプローチに基づいて、地域のみなさんや企業などとも連携して、より実践的な研究を実現することです。
そのため、本研究所では、
(1) 健康・スポーツに関する研修・講演、相談、面接、指導、計測サービス
(2) スポーツコンディショニング、健康管理
(3) 企業との提携による研究、開発
などの活動を行っています。