大学院

共生社会に向け、
高度な専門性と豊かな人間性を育成

委員長ご挨拶

委員長

Toshiyuki Oguri小栗 俊之

人間学研究科 委員長

大学院生のみなさんへ
~対人援助職のリーダーとして~

ものを生み出す力、変化を恐れず前に踏み出す力、これからの社会に求められている能力です。何故か。それは目まぐるしく変化する今の社会があるからです。加えて、先を予測することが困難な時代であるからです。このような時代であるからこそ、自分自身で課題を発見し、新しい知見を創造することが大切なのです。
この社会的背景を踏まえ、文京学院大学大学院は、共生社会に向けて高度な専門性と豊かな人間性を育成することを理念としています。言い換えると、理論と実践を兼ね備えた研究者や高度専門職業人を現代社会に必要な人材として輩出していきます。その時問われるものが、問題解決のために科学的根拠に基づいて分析・検討し、解を導き出していくという資質です。
このような考え方を持つことが大学院生として必要になります。
大学院は教育のみならず研究活動を行う場です。
学校教育法第99条には、学術の理論及び応用を教育研究し、文化の進展に寄与することを目的とするものであると記されています。

文京学院大学大学院は「自立と共生」の建学の精神に則り、教育基本法並びに学校教育法に基づいて、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥をきわめて社会の発展に寄与することが期待されています。
その中で、人間学研究科は2つの専攻を設置し、以下の人材を養成することを目的としています。
人間学専攻:保育・社会福祉領域の現在直面している諸問題や将来あるべき諸制度・方法に関する研究を通じて研究者ならびに専門職業人を養成する。
心理学専攻:心理学の基本的領域の問題に対して理論的研究を深化させ、それに基づいた実践的かつ臨床的領域における研究者ならびに専門職業人を養成する。
また、人間学研究科人間学専攻(修士課程)には保育学コースと社会福祉学コース、心理学専攻(修士課程)には心理学コースと臨床心理学コースの4つのコースあります。
保育学コースでは、幼稚園教諭専修免許状及び臨床発達心理士を目指すことができます。
社会福祉学コースでは、指導的立場に立つソーシャルワーカーを養成します。
心理学コースでは心の健康を支える公認心理師・臨床心理士を目指すことができます。

大学院の研究生活は、指導教員による2年間の特別研究を通じて、修士論文を「創造」していきます。
時としてトンネルの先の出口が見えない状況に直面することもあるでしょう。
また、テーマに対する結論は何なのかを見出すことができない状況もあると思います。
しかし、そんな時、大切な研究仲間が傍にいます。そして指導教員がいます。
院生同士、励まし合い充実した大学院生活を送ることができるよう期待しています。

人間学研究科
アドミッション・ポリシー

人間学専攻

人間学専攻では、保育・社会福祉の領域の現在直面している諸問題や将来あるべき諸制度・方法に関する研究を通じて指導的立場に立てる専門的職業人と研究者の養成を目的としています。
そのため、入学予定者には基礎的な学力を有することに加え、下記の資質を備えた人材を求めます。

  1. 保育学コースでは、保育者に求められる職務が高度化、多様化しているなかで、保育者の指導的人材となり、乳幼児保育・幼児教育・発達支援に関わる社会的活動のリーダーとなり、また、それらに関する研究者を目指す人材。
  2. 社会福祉学コースでは、社会福祉の専門知識と技術ならびに倫理などを修得し、行政や福祉・保健・医療の分野で指導的立場から活躍することを目指す人材。
    また、各分野での研究者を目指す人材。

心理学専攻

心理学専攻では、心理学の基本的領域の問題に対して理論的研究を深化させることを通じて、実践的な領域における専門的職業人ならびに研究者の養成を目的としています。
そのため、入学予定者には基礎的学力を有することに加え、下記の資質を備えた人材を求めます。

  1. 医療や福祉・教育などの現場で、心の支援を必要とする人々の援助を行う専門職を目指す人材。
  2. 社会の諸領域で人間関係に関わる専門家としての活躍を目指す人材。
  3. 理論的、実証的な研究を基礎に、高度な研究能力を有する研究者を目指す人材。

人間学研究科
ディプロマ・ポリシー

人間学専攻

人間学専攻修了の要件は、保育・社会福祉の領域で「高度な専門的知識を持ち、指導的立場に立てる専門的職業人となり得ること」および「保育・社会福祉に関する研究者となり得ること」です。
この教育目標に基づき、以下の到達目標を達成した者に「修士(人間学)」の学位を授与する方針です。

  1. 自立と共生の理念に基づく人間観を確立し、各研究領域の基本を重視しつつ、専門的職業人としての専門的知識を身に付け、指導的立場に立つことができる。
  2. 人間と社会に関する様々な問題を多元的に考え、共生社会の実現に貢献しうる研究能力を身に付けている。
  3. 研究や実習などを通して獲得した専門的知見を現場に適用しうる実践能力を身に付けている。

心理学専攻

心理学専攻修了の要件は、心理学の領域で「高度な専門的知識を基礎として指導的立場に立てる専門的職業人となり得ること」および「心理学に関する研究者となり得ること」です。
この教育目標に基づき、以下の到達目標を達成した者に「修士(心理学)」の学位を授与する方針です。

  1. 自立と共生の理論に基づく人間観を確立し、各研究領域の基本を重視しつつ、専門的職業人としての専門的知識を持ち、指導的立場に立てる能力の修得。
  2. 人間と社会に関する様々な問題を多元的に考え、共生社会の実現に貢献しうる研究能力の修得。
  3. 研究や実習などを通して獲得した専門的知見を現場に適用しうる実践能力の修得。

人間学研究科
カリキュラム・ポリシー

人間学専攻

人間学専攻では、自立と共生の理念に基づく人間観の形成ならびに専門的知識の修得を目的として、保育・社会福祉・発達支援・心理の各分野、ならびに関連分野の理論と実践に関する科目を幅広く配置しています。

  1. 自立と共生の理念に基づく人間観の確立を重視している。
  2. 日常の保育・教育、子育て支援・特別支援、ソーシャルワーク及び社会福祉の分野に力点を置いた援助のエキスパートになることを目指している。
  3. 多様な見方・考え方を重視し、自己決定力や自己教育力を高めるため、豊富な研究科目を設置している。

心理学専攻

心理学専攻では、自立と共生の理念に基づく人間観の形成ならびに専門的知識の修得を目的として、心理学の各領域、ならびに関連分野の理論と実践に関する科目を幅広く配置しています。

  1. 自立と共生の理念に基づく人間観の確立を重視している。
  2. 一人ひとりの個性を認め合うために科学的心理学の学習を重視している。
  3. 基礎・基本を踏まえた上で演習・実習を行い、体系的に研究を行う。
  4. 多様な見方・考え方を重視し、自己決定力や自己教育力を高めるため、豊富な研究科目を設置している。