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人間学専攻 社会福祉学コース|人間学研究科
人間学研究科 |
人間学専攻 社会福祉学コース |
今後の社会福祉の実現に向けて、
豊かな人間性と専門的な知識を探求します。
人間学研究科 人間学専攻 社会福祉学コース 2018年3月修了
山口 尚晃(Yamaguchi Naoaki)
発見の糸口は人と人との信頼関係にある。
大学時代からDV被害者支援について研究していました。日本ではまだ学術的に成熟していないこともあり、大学の留学プログラムを利用してカナダの被害女性受けいれシェルターを見学したり、自らアンケート調査を実施するなど、積極的に情報収集を行いました。見えてきたのは、「自分には関係がないから詳しく知らない」「家庭の問題でアンタッチャブルな領域だ」という認識の方が多く、被害者が一人で抱え込んでしまうということです。大学院では被害者支援の研究に加え、デンマークのようなDV被害者支援体制がしっかりと整っている国を参考に、地域の体制づくりや教育現場との関わり方も研究しました。正しい知識を持ち、気にかけ合うことでDVを防ぐことができるのです。大学院を修了し現在は、東京都社会福祉事業団希望の郷 東村山にて、児童指導員として勤務しています。
●多様化するニーズに対応できるソーシャルワーカーを育成
人々が求める援助のかたちは複雑・多様化しています。そのニーズに、さまざまな社会資源を利用して応えていく必要があります。人々が抱える悩みや困難を知るとともに、国や地域の制度や政策について熟知し、そのシステムやサービスを適切に提供できる福祉の専門家を育てます。
●将来の社会福祉のあり方を考察
さまざまな制度・政策の改革が進行するなか、今後の社会の福祉のあり様が問われています。2050年には国民の3人に1人が65歳以上の高齢者になるという超高齢化社会の到来を前に、これまでの社会福祉の歩みを振り返り、さまざまな研究・調査を詳細に検討し、さらに、今後の社会福祉のあり方と人々の暮らしへの影響について考察します。
●社会人のリカレント教育にも努力
社会福祉は人間の生活の問題、心の問題、家族の問題、地域社会の問題など、取り組むべき関連領域も幅広く、かつ社会の変化に応じて、社会福祉制度やその理論と実践も大きく変貌してきています。そうした変化のなか、すでに実務を経験している社会人の方の、より高度な専門教育を求める声にも応えていきます。
文京学院大学大学院社会福祉学コースのつぎの授業は、「認定社会福祉士」の認証研修として認定されています。
ソーシャルワーク研究Ⅰ(担当:長竹教夫)
ソーシャルワーク研究Ⅱ(担当:田嶋英行)
高齢者福祉特別研究(担当:鳥羽美香)
児童福祉特別研究(担当:森 和子)
社会福祉士を有し、所定の要件を満たす人は、本学の大学院の授業を履修することにより、「認定社会福祉士」取得に必要な研修を履修したことになります。
「認定社会福祉士・認証認定機構」ホームページはこちら→http://www.jacsw.or.jp/ninteikikou/
目標とする人材像 |
●社会福祉の第一線で指導的立場に立つソーシャルワーカー
社会福祉・社会保障の制度・政策、人権への配慮、福祉施設の運営および専門援助実践など、社会福祉の専門知識と技術ならびに倫理などを修得し、指導的立場のソーシャルワーカーとして行政や福祉・保健・医療の第一線で活躍する人材を育成します。
●福祉に関する専門研究者
共生社会の実現に向け、研究成果によって各分野でのリーダー的存在になれる研究者を養成します。
修士論文論題(例) |
○出生前診断による"新たな優生学"に関する考察
○医療ソーシャルワーカーによる家族介護に対する援助内容の分析
○高齢者観の歴史的変遷と現在の福祉専門職者が抱く高齢者観
○放課後児童指導員の専門的力量の形成と職場環境について
など
開講の場所・ 授業実施時間 |
●開講の場所
ふじみ野キャンパス