Bunkyo GCI

GCI語学・異文化理解留学プログラム(タイコース)報告 No.3

2015.08.20

サワディカッ(こんにちは)、

今回はGCI生の授業初日の様子をお送りします。

実は授業にもハプニングがありました。タマサート大学でのオリエンテーションの場で、時間割の変更が突然に発表されたのです。その影響で18日には授業がありませんでした。このため、GCI生にとって19日が授業初日となります。

19日は、午前中(9:30ー12:00)が「タイ語」、午後(13:00ー16:00)が「ASEANと世界」というコースです。


まずは「タイ語」の授業。
指定された教室に行ったら、受講リストにGCI生の名前がない!!アナウンス無しでの教室変更でした・・・。またもハプニングです。しかし何のことはない、隣の教室でした。

どの国も大学でも同じですが、授業の初日はバタバタするもので、授業の登録確認や教室を間違う学生など、授業が始まったのは10:00を過ぎていました。
 
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【授業は、先生1名とTA2名で進められます。】
 
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【他の留学生の隣に座れば、自然と自己紹介が始まります】
 
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【授業の途中で、Ken先生が様子を見に来てくれました】
 
全体で40名ほどの履修者で、日本の他、ドイツ、アメリカ、ギリシャ、トルコ、シンガポール、韓国からの学生が出席していることを授業の中で知りました。

GCI生は、引率教員のアドバイスに従って、GCI生同士が隣り合わせにならないように、教室内に分散して着席しています。早速、隣に座った学生と知り合いになったようです。GCI生以外は全てセメスター留学の学生ですが、新入生という意味では同じです。


タイ語の授業内容ですが、初回と言うこともあり、挨拶、自己紹介、それと発音(中国語は四音ですがタイ語は五音!!)でした。もちろん、全て「英語でタイ語」を勉強しています。

午後は「ASEANと世界」という多少専門的な科目です。
Thai Studiesの選択科目ですが、70名ほどいる履修者のほとんどはタマサート大学のタイ人学生でした。タマサート大学ではいくつかの講義が英語で行われていて、英語による講義の履修者が多いということだと思います。いわゆる大教室での授業なのですが、担当の教員は常に教室内を動きまわり、学生に「君はどう思う?」「あなたはどう?」とインタラクティブ授業に努めています。なんとラッキーにも、授業初日にGCI生も指名されて、教室の前に出て答えることに。質問はかなり厳しく「昨日の爆発事件がタイにアジアに与える影響は?」というものでした。GCI生は少し詰まりながらもシッカリと答えていました。

 
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今回のまとめです。
時間割の突然の変更、教室の突然の変更、色々な事が起こります。
オリエンテーションでDr. Lily先生が仰っていたように「途上国では、良い面に目を向けるようにしなさい、悪い面は気にしないように」という言葉がよみがえってきます。こういう経験を通じて、GCI生がグローバルな感覚を身につけていくことを期待します。
 
初日の授業の感想をGCI生に聞いたところ、「タイ語にはまりそう」と嬉しい回答がありました。4週間でどこまで到達できるか分かりませんが、是非とも頑張って欲しいと思います。「ASEANと世界の講義は内容が深く、タイ人学生も多く、タフな授業だった」というのが皆さんの感想でした。
 
最後に、GCI生の全員が指摘していたのが「学生の授業のモチベーションがすごい。誰ひとりとして居眠りしていない、スマホをいじっている学生がいない、すごい」という言葉に少し引率教員は衝撃を受けました。本当はすごいのではなく、これが大学の授業風景のグローバルスタンダードで、日本の大学がむしろグローバルな基準から外れているのだと伝え、複雑な気持ちになりました。GCI生11名が帰国して、日本の大学の授業をグローバルスタンダードに引き上げてくれる役割を期待したいと思います。