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留学体験談

【アメリカ】セントベネディクト・セントジョンズ大学 交換留学修了レポート②

留学先    :College of Saint Benedict and Saint John’s University    
学部・学科  :外国語学部 英語コミュニケーション学科 国際ビジネスコミュニケーション専攻     
留学期間   :2021年8月31日~2022年5月10日           
氏名・学年  :S・Mさん(留学時期:3年生後期-4年生前期)



                9ヶ月の重み

大学名:セントジョンズ・セントベネディクト大学
期間:2021年8月31日〜2022年5月10日

 文京学院大学に入学した当初は思いもしなかった9ヶ月のアメリカ交換留学も、今となっては終わったこととなり、無事日本に帰国してはや3週間が経ちました。アメリカにいた間には気が付かなかったことにも、今となって初めて気づき、日々友人に会いたい気持ちと共に生きています。そんな内容の濃い交換留学を振り返りながらこの留学体験レポートを書かせていただきます。 
 アメリカに行って自分の英語力を高めることと友達をたくさん作ること、アメリカの文化を生で体験して学ぶこと、そして現地の授業にしっかりついて行くことを目標に、不安と期待で胸をいっぱいにして出発したことを昨日のことかのように今でも覚えています。
 向こうでは前期に5個、後期に3個の計8個の授業を履修してきました。最初は向こうの授業のスタイルや予習量について行くので精一杯で、毎日大量にあるリーディングと話すのがとても速いクラスメイトに悩まされていました。ディスカッションベースの授業スタイルは予習でリーティング課題をしっかり読んで理解しておくことが大前提としてあり、それができていないと授業内で発言することが非常に困難になってしまいます。また、クラスメイトも同じ教室にいる以上、みんな英語できるものだと判断しているため、ネイティブの人と話す時と同じように自分に話してきますが、それが速かったり、スラングの連発だったり、聞き取るのに苦労しました。そして、一日平均で2-3時間ほど予習リーディングに当てることは人生初の試みで、その大変さはいつまでも忘れないと思います。そのリーディングの量と授業のスタイルに慣れて来ると、ディスカッションにしっかり参加できるようになり、クラスメイトに自分の意見を聞いてもらえるようになりました。その頃から、リーディングが苦痛から快楽へと変わりました。授業内で教授やクラスメイトと意見をぶつけ合ったり、異なる観点を見つけられたりと、非常に興味深い授業ばかりでした
 友人のおかげで、生活面では苦労することがあまりありませんでした。アメリカは車社会だとよく言われていますが、SJUでは車がないと信じられないほど不便です。そして、GASP生は留学中、車の運転を禁じられているため、自分では運転できません。外出するにはリンクバスでCSBに行って、それからさらにバスに乗ってやっとモールに行けるのですが、モール行きのバスは週末しかありません。そんな時に、親切に助けてくれる友人が身近にいてくれて本当によかったと感じています。そんな親切な友人たちですが、彼らとの日常会話にもたくさん悩まされました。基本的にみんな話す速度が速い上に、授業ではあまり聞かないスラングばかりを使います。最初のうちは本当にスラング専門の授業を履修したいと思うくらいに、みんなが何を言っているか全く理解できませんでした。しかし、それも時間が経つにつれて少しずつ理解できるようになったり、みんなの話の中に割り込んで入れるようになったりして、さらに仲が深まりました。彼らの存在は私にとってとても大きなものでした。一人で寂しくなんかするような機会を一切与えてくれない彼らのおかげで、私はホームシックにあまりならずに済んだと思います。また、出発前に一番心配していた食事に飽きてしまう問題も、彼らが解決してくれました。中華料理を食べに連れてってくれたり、お母さんの手料理を持ってきてくれたり、私が食べたことのないものを食べに連れってくれたりと、本当に彼らのおかげで充実した食生活を過ごすことができました。彼らがいなかったら私の留学生活はこれほど面白く、思い出深いものにならなかったと信じています。
 英語力を高めること、友達をたくさん作ること、アメリカの文化を生で体験して学ぶこと、そして現地の授業について行くことが留学前に建てた目標でしたが、今振り返ってみて、全部達成できたと自己評価しています。英語力は出発前と比較してだいぶ上がったと思います。全体的に4技能を鍛えてくれる非常に有意義な留学でしたが、中でも特にリスニングが伸びたと思います。その点に関しては話すのが速いクラスメイトと友人に感謝しています。また、最初は現地の授業についていくことが難しかったですが、割と早い段階で慣れることができて、ついていけるようになったので、これも達成できたと考えます。友達もたくさん作ることができましたし、彼らからアメリカ文化を学び、体験しました。何より、彼らと友情を結べたことが今回の留学の最大の収穫だと考えています。文京学院大学に留学に来る友人もたくさんいて、再会できる日が待ち遠しいです。
 今回の留学で得たものはたくさんあり、どれも大切なことだと思います。この充実した9ヶ月間から学んだこと、高められたコミュニケーション力、すぐに行動する力を今後の就職活動と残り少ない大学生活で精一杯発揮して、自分の望むような将来を手に入れたいと思います。この9ヶ月間は間違いなく過去の人生の中で最も重みがあり、最も充実し、最も有意義な9ヶ月間でした。

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写真は友人のケビンとサムが空港まで送ってくれた時のものです。