国際交流センター

留学体験談

【中国】北京語言大学 交換留学レポート②

留学先    :北京語言大学   
学部・学科  :外国語学部 英語コミュニケーション学科 国際教養コミュニケーション専攻     
留学期間   :2019年8月26日~2020年1月15日           
氏名・学年  :K・Kさん(留学時:2年生)  



1.はじめに

 私は北京語言大学への約4ヶ月間の留学を通じて様々な事を学ぶことができたと思いました。楽しいこと、悩んだことなど全てひっくるめて、自分は留学をやり遂げられたのではないのかと思いました。中国についたばかりの頃は、何もかもが初めてだったこともあり戸惑ったりもしましたがそんな時には、北京語言大学の学生方が丁寧に優しく一緒に手続きをして下さったり、また現地で友達になった中国人の友達と一緒に分からないこと、不安だった事等を相談したりとした事でそれほどの不安というものは留学生活中感じませんでした。

2.日本の大学との違い

 実際に留学が始まって見ると、日本では体験できないような自分にとって刺激的な生活をおくることができました。まず、授業風景は日本の大学とは違い、クラスが一体となって授業を行っているという印象を受けました。分からないことがあればその場で手を挙げ質問をしたり、違う意見がある場合もすかさず挙手し、発言したりと積極的な授業でした。また授業終了後にも沢山の学生が先生に質問等をしていました。日本の大学生は授業中に携帯を触ったり、居眠りしたり、途中退席することがとても目立っていますが、海外の留学生はそのような事は一回もありませんでした。彼らは本当に一生懸命に授業を受け、勉強しているのだなと実感しました。またそれと同時に、これが本当の学生のあるべき姿なのではないのかと思いました。

3.言葉の不安

 次に、私のルームメイトは日本人だったのですが、留学生活を通してたくさんの外国人と仲良くなることができました。私は最初英語や中国語をネイティブの方と話すとき間違えたらどうしよう、相手が自分の言葉を聞き取れなかったらどうしよう、と不安で自分から話しかけるのを迷っていました。しかし、留学生は基本的にみんな明るく外国語が流暢に話せなくてもこちらに話す意欲さえあればゆっくりでも、単語が間違っていたとしてもしっかりと聞いてくれました。なので、決して話せないから、聞き取れないからといって、会話をすることを途中で諦めないことが大切だと学びました。私自身、最初の頃はコミュニケーションをとることに苦労しました。勿論中国語での会話も苦労しましたが何より苦労したのは英語でした。私の中国語のクラスメイトは様々な国から来た留学生がいたのですが、その際の共通言語はすべて英語です。留学に来て、改めて世界の共通語はやはり英語なのだと痛感させられました。ですから、日本にいる時にもっと英語の勉強をしておけばよかったという反省点もあります。しかし、英語が流暢でなくても、毎日クラスメイトや友達と英語で会話をしたことで聞き取りは成長したと思います。勿論中国語も成長しました。留学当初は学食のスタッフの言っている言葉が聞き取れず学食を食べるのも一苦労という時期がありましたが、留学生活の終盤の時は、言っていることは勿論のこと、中国人の友達と話している時や授業中に中国語で作文を書くことにも嫌悪感を抱かなくなるまで成長しました。

4.留学生活

 約4ヶ月感の留学生活の前半はバレーボールやバドミントン等のスポーツを通して様々な国の方とコミュニケーションをとっていましたが、後半は気候が変化し外が寒くなってくるとスポーツ等をする人が減ってしまい外へ出る機会がなくなってしまいました。また、テスト期間になると授業数がとても少なくなりクラスメイトや友だちと会う機会もなくなってしまいこのままだと留学に来ている意味がないと思い、自分から積極的に友達と観光名所へ行ったり、学校の食堂の建物にあるカフェで勉強したり誘ってもらうのを待っているのではなく、自分から友達を積極的に誘ったりしました。また、内モンゴルと天津旅行に行きました。内モンゴルは北京市内からバスに乗って約7時間走ったところにあります。内モンゴルと聞くと草原や馬などの大自然に囲まれたところだと想像しますが、市街地は北京と同じように栄えておりデパートなどが並んでいました。しかし、市街地から少し車で走ると遠くの方に砂漠や草原などが見えそのギャップに驚きました。砂漠につくと馬やラクダに乗せてもらい宿泊する部屋はゲルというモンゴル式の家に泊まり、夜には周りに街灯が一つもないので日本ではあまり見ることができない綺麗な星空を見ることができ、貴重な体験をすることができました。

5.留学を振り返って

 最後に、留学を通じて、日本の利便性、環境に良さ、そして安全性など、日本の魅力をさらに知ることができました。また同時に、日本の学生の意欲の低さや、外国人学生が思う日本人の欠点など、日本の長所も短所も知ることができ、非常に貴重な経験をすることができたと思います。また、自分自身の内面も鍛えることができたと思います。この留学に通じて勿論学業は進歩したと思いますが、学業以上に進歩した事は経験だと思います。経験はどれほどのものか値を決めることはできませんが、私自身この経験というものは学業以上に必要不可欠であると思っています。今後は、留学で培った様々な能力を活かし、就職やゼミ等を通してさらなるグローバル社会の中で活躍していきたいと思います。

CHN.jpg
            内モンゴル旅行1日目 ゲルに宿泊し夜になると見ることができた星空