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【マレーシア】マラ工科大学 短期留学レポート②

[ カテゴリ:トピックス ]

08月

30日

2019

留学先    : University of Technology MARA(UiTM)
学部・学科  :外国語学部 英語コミュニケーション学科 国際教養コミュニケーション専攻
留学期間   :2019年8月8日~8月24日           
氏名・学年  :K・Hさん(留学時:1年生)               



1.留学の目標
 今回の留学は私にとって、初めての海外、今までにない長い宿泊、環境の変化に弱い自分の体や心のことなど不安要素の多い挑戦だった。しかし英語を使った仕事を目指していること、自分の考え方を広げたいという思いから今回の留学を決めた。そして私は留学に行く前に目標をたてた。大きな目標は、「英会話を通してのリスニングとスピーキングのスキルアップ」、「他の言語と文化を持つ人との関わりを通して自分の視野を広げること」の2つだ。さらにそこから、英語を身近に感じること、英語を使って人と関わることを恐れないこと、海外に友達を作ること、現地の文化に触れることの4つをスモールステップとした。




2.英語学習
 留学に行ってみると、バディや現地の先生方と過ごす英語漬けの生活はすごく楽しかった。自分からも英語で話しかけてみようと意識してからは、授業中の質問の他に、移動中や放課後の会話、カードゲームに英語で取り組み楽しんだ。バディと親しくなるにつれて、次第に英語で話すことを気負わなくなった。むしろもっときちんと英語を理解して話をしたいと思うようなった。それは買い物時にバディなしでは店員と話せなかったり、バディの話を十分に理解できなかったり、自分の言いたいことを英語で表現できなかったり、知っているはずの文法事項を会話に盛り込めなかったりと悔しい思いをしたときにより強く感じた。今までやってきた筆記による英語学習では見直しや書き直しができるが、話すとなるとそうはいかない。留学中は英語で話すことが多かったのでこれらの反省点は少しずつ改善したが、自分の中ではまだ納得がいかなかったので、日本での私の課題とした。そして帰国後は、バディとのメールや電話でのやり取り、その時に調べた言葉や文を書き溜めるノート作り、受験時と大学で使用中の問題集の解きなおしを行っている。さらに、バディのひとりに辞書から10個の単語を選んで覚えるためにそれを毎日コンスタントに行うことを勧められたので、これも実践する。これらによって"聞く"・"話す"の技能や、それ以外の英語の技能も改善して、次に英語を話す時に活かしたいと思っている。




3.言葉で伝える文化
 文化や生活に関しては日本との違いを多く感じた。例えば、「確立された宗教の存在、風呂はなくシャワーは水、トイレではペーパーではなく水を使用(私たちはペーパーを持参)、ゴキブリなどの虫が多い、野良猫も多い、飲食店の食器がきれいとは限らない、出される肉料理が焼けているとは限らない、人は時間にルーズ、食べ物は辛すぎるか甘すぎるものばかり」という点にはよくショックを受けた。しかしマレー語や英語の授業、伝統的な家の見学、ココナッツの実を削ったり、手で食事をしたり、伝統的な踊りや楽器を演奏したりと多様な校外学習から「自分の感情をすぐに言葉にして表現する事」を学んだ。初めはすごく戸惑ったが、段々とできるようになった。これは日本の"察する文化"とは対照の"率先して言葉にして伝える文化"の特徴だと思う。これからは自分の発想力を自由に表現できる心の広さを持ちどんな環境下でも率先して楽しむ行動力を、自分の強みにしたいと思う。




4.生きること、死ぬこと、食べること
 文化の点では牛を犠牲にする儀式に強く衝撃を受けた。目的は牛の肉を貧しい人達に無償で配り、感謝をしながらみんなで共有して食べるためであるあること。イスラムのカレンダーによって儀式の日が決まるため定まった日ではないこと。殺す牛が5頭の理由は"牛"という概念を保ち、殺すことに人間の欲望に走らせないためであること。牛が最小限の苦しみですむように、殺す際には人間が牛の首や足を紐で抑えてひっぱって弱らせてから首の筋を一度傷つけるというやり方をとること。これらの説明をバディから受けた。実際に見たのは殺された直後に皮をはぎとられているヤギ一頭と殺される牛一頭ではあったが、とても言葉にはできなかった。牛が弱っていく間に足をおって抵抗していても人間にひきずられていたり、殺されている間も牛と私たちの目がずっと合っているように見えたり、牛が首を切られるときの機械音のような低いブブブという鳴き声を聞いたりして、私は心のなかで何か重いものが落ちたように感じた。泣くつもりはなかったが、終始涙をこらえられなかった。しかしこれを通して、生きること死ぬこと食べることなどについて改めて考えられるため、見るべきものだったと感じた。昼には調理された牛たちが出てきたが、感謝をしてきちんと食べることができた。今でもこの儀式での光景や音、匂いなど鮮明に思い出せるほど、私の中で印象深い出来事である。このような様々な文化体験等を通して、当たり前と思っていたことに疑問を持ったり感謝するようになったことは精神的成長だといえる。




5.バディとの思い出と留学の振り返り
 留学中の良い思い出は、マラッカバディとの生活だ。特に印象的なのは、日本の文化を伝えた時のバディの反応だ。なかでもお囃子や合気道、習字の説明をしたり、お囃子は私の笛を披露したり実際に手にとってもらい吹いてもらったり、獅子舞や天狐の折り紙をプレゼントしたりした時に、すごく喜んでもらえたのが嬉しかった。そして一番驚いた出来事は、短期プログラム3人が日本に帰るために空港に行ったときに7人のバディがマラッカの先生とサプライズで来てくれたことだ。下記の写真はその時のものだ。一緒にいるのが嬉しくて笑ったり、別れたくなくて泣いたり、短時間の中で感情が忙しかった。シャーラムや日本に移動してからも頻繁に連絡を取り合うほどに仲良くなった素敵なバディたちに囲まれて、感謝ばかりの留学生活をおくることができた。
 以上より私は留学を通して4つのスモールステップと2つの目標を達成することはほぼできたといえる。また今回達成できなかった課題や新たに見つかった課題は少しずつ消化して、またいつかバディに会いにマレーシアに行きたいと思う。



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