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2018年3月の記事一覧
20180322 全員元気に戻ってきました
3月22日、私たち渡航メンバー全員が元気に日本へ戻って来ました。荷物チェックを終え、ゲートに向かうとき、真っ先に見えたのはとても笑顔で手を振ってくれる第2回のメンバーの先輩でした。それを見て改めてこのプログラムは私たち渡航メンバーだけのものではないという重みを感じました。日本に着いて感じる気持ちを綴ってみたいと思います。
街を行き交うたくさんの自動車、団地の中で色々なユニークな遊びをする子供たち、見ず知らずの日本人に対し頻繁に写真を求めるウズベク人。私たちは10日間という旅の中でたくさんの光景を目の当たりにしてきました。それらの光景全てにおいて共通しているものは、全員がきらきら笑っていることでした。平和とはこのような光景をいうのではないのでしょうか。多様性という言葉の影響により、いより個性が求められ、自分を見失いつつある日本人も少なくはありません。私たち日本人は平和であるかのように思われていますが、それは見た目だけかもしれません。本当の平和とは誰もが笑って暮らせることではないのでしょうか。
かつて日本は今回の訪問国の影響を受けながら私たちの文化を作り上げてきたことを4月から学んできましたが、私たちはまだ彼らから学ぶべきことがたくさん残っているように感じています。私は少しでも多くの人にこのことを知ってもらいたいし、伝えていきたいです。日本と中央アジアの国々を繋ぐことはただの利益のためだけではなく、私たちの精神的なあり方を考えることにも繋がるはずです。今回の渡航した21名だけでなくたくさんの協力により成り立ったこのプログラム。過去の先輩方、そしてこれからの後輩に繋ぐためにも、私たちはまだ歩みを止めてはいけません。日本と中央アジアが繋がるとき、私たちがその最前線に立てることを切に願っています。
このブログを読んでくださった全ての皆様へ
これを読む人は誰であるかは私たちにはわかりません。しかしながら読んでみて感じたこと、考えてもらえたこと、何かしらあると思います。今読んでくれているあなたの、友達でもいいです、先生でもいいです、家族でもいいです、誰でもいいです。ぜひその気持ちを言葉にして伝えてみてください。そして私たちのこのブログを紹介してください。あなたのそのひとつの行動が日本と世界を本当の意味で繋げるためのきっかけになるはずです。最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
REC3団長 外国語学部 浦田雅也

20180321 日本とウズベキスタンの友好関係



20180321 ウズベキスタン歴史博物館を見学






20180320 市内観光 ~午後~
午前に引き続き、ウズベキスタン世界言語大学の学生とチョルスバザールに行きました。カザフスタンのバザールは室内でしたが、このチョルスバザールは室外で日本でいうフリーマーケットや少し大きくしたお祭りの屋台のような印象を受けました。
気温が高く、外は暑いので、パクチーやほうれん草のような葉物を売っている人は霧吹きで水をかけていました。人が多くて行き来するのがすごい大変でした。時間があまりなかったので、私たちはいくつかにわかれてバザール見学をしました。午前中に、炎天下の中、明日のナウルーズに向けて作っていたスマラクをバザールで食べることができました。主に麦と水からできているスマラクは、茶色のとろっとした液状のもので、味は干し芋やスイートポテトのような味で甘かったです。プラスチックのコップ口切りいっぱいに入っていたので、複数人で食べましたが、なかなかなくなりませんでした。
現地の学生と交流し、仲良くなった学生がそれぞれにいました。中にはバザールで私たちが気づかない間にこっそりと、出会えた記念のプレゼントととしてスカーフをもらっている人や、ウズベキスタンを感じさせる置物をもらい、驚きと感激、明日の午後に出発して会えなくなってしまう寂しさから泣いてしまった学生もいました。知り合ってたった2日間で、言葉も文化も違う人たちがこんなに仲良くなることができることにわたし自身驚いています。
バザール見学の後は、先生方が調達してくださった材料を使って、現地学生のお家にお邪魔してウズベキスタンの郷土料理の1つであるプロフを作りました。調理過程で驚いたのは、日本と違ってお米を洗わないことです。お米を洗わないので、汚れているお米を手作業で取り除くという下準備が必要でした。今回は日本でもお馴染みのオレンジ色の人参と、ジャガイモのような形をした黄色い人参を両方使いました。作り方をメモする人、ビデオを撮る人、実際に一緒に作って体験する人がいました。現地の人の実際の生活を垣間見ることもできたし、一緒に料理をして楽しく食べるという貴重な体験ができたと思います。
明日の夜、ウズベキスタンを出発します。カザフスタンを出たのがついこの前だったのに、もう終わりに近づいています。このメンバーでこんなに貴重な体験が詰まった旅をすることができ本当に良かったです。明日もやり残すことがないよう、一瞬一瞬を大切にしたいと思います。
外国語学部 中上咲子

20180320 市内観光 ~午前~
3月20日午前、晴れ。 暑い日差しの中、午前中はウズベキスタン世界言語大学の学生と、市内観光をしました。午前中は、ホテルから歩いてアミールティムール広場、ナヴォイ劇場、ウズベキスタンにある平山郁夫美術館に行きました。
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アミールティムール広場には、アミールティムールの銅像がありました。ソ連時代はレーニンの銅像だったそうです。広場は、とても綺麗なヨーロッパ風の街並みでした。今は、ナウルーズ(お正月シーズン)ということもあり、街はすごく静かでした。
少し歩くと、ナヴォイ劇場に着きました。ナヴォイ劇場は、第二次世界大戦中に、日本人の数百名が強制移送され、建設に貢献したそうです。世界大戦中に建てられたとは思えないほどの素晴らしい劇場で、様々な国から劇団が来て、公演をするそうです。現地の学生の中に、日本の能を見たことがあると言う人がいました。日本人が建設した建物がウズベキスタンにあり、ウズベキスタンで有名になっていると言うことに嬉しく思いました。
ナヴォイ劇場を後にし、バスに乗り、平山郁夫文化キャラバンサライに向かいました。私たちが調べた平山郁夫に関する美術館です。美術館に行く途中で、ナウルーズの期間に食べるスマラクを作っている人たちに会い、実際に、大きな鍋に入ったスマラクをかき混ぜるのを少し体験させてもらいました。スマラクは、ウズベキスタンの伝統的な料理の一つで、麦と油と水を大きな鍋に入れて煮込み、朝から夜まで近隣の人達と作るそうです。願い事をしながら混ぜると願いが叶うと伝えられていて、私たちも少しだけ体験しました。
平山郁夫文化キャラバンサライは、ウズベキスタンのアーティストが描いた絵や、昔使われていたお皿など発掘品が展示されていて、現地の学生に一つ一つ意味を教えてもらいました。
その後、みんなで新彊ウイグル地方の伝統料理のお店に行き、お昼ご飯です。中でもラグメン(炒め煮した具をかけた手打ち麺)が一番美味しかったです。
外国語学部 伊藤梢

20180319 ウズベキスタン世界言語大学での交流









20180319 ウズベキスタン世界言語大学を訪問


まず驚いたのは日本語の流暢さです。日本人もかくやといった語彙力、淀みない話し方、物腰の低さと目を見張る言語能力の高さを、まざまざと見せつけられました。これには我々日本人学生も驚きの色を隠せず皆口々に賞賛の声を挙げていました。







20180318 サマルカンド 午後
午前に引き続き、午後も世界遺産を2つ巡りました。大統領がサマルカンドに来ていたことにより時間の都合上1つは立ち寄ることが出来ませんでした。訪れることが出来た世界遺産の1つは「アフラシャブの丘」です。
そこは、草原と空の境が見えるほど高い丘でした。東京のビルと人しか見えない騒がしい場所とは大違いで緑に覆われ、風に包まれ清々しい気分になりました。みんなと歩いていると直径20センチ程の穴が見えてきました。おそらく前しか見ていないとつまずいてしまうような穴です。これは昔ネズミか蛇の巣だったようです。今は高い丘がある自然豊かな場所。という風に見えましたが紀元前7世紀から13世紀まではとても立派な街があり、当時はお寺などもあったようです。この「アフラシャブ」という名前は、私達が移動で使った新幹線の名前にもなっている程有名な所だとガイドさんに教えて頂きました。
2つ目に巡った世界遺産は「シャーヒ・ズィンダ廟」です。イスラム教を伝えにきた預言者クサムイブンアボースの従兄弟が眠るお墓がある場所です。中央アジアの中で最も神聖な場所と呼ばれる程有名な所です。サマルカンドブルーが輝く美しい外観でした。
中にはコーランというお祈りを聞ける場所があり、私達も参加できたので初めてコーランを聞きました。椅子に座れる人は座り、椅子が空いてなく立ってた人はしゃがむよう指示されました。言葉を理解することは難しかったですが、周りの方を見て手の動かし方を見よう見まねで真似してみました(手で顔を洗うような動き)。後でガイドさんにその手の動かし方の意味を聞くと何か願い事や欲しいものを祈り、それを受け取りました。というような意味をもつ、いう風に教えて頂きました。ここの建築に使われてるタイルは1つ1つ貼って作られており、長く見ていても全く飽きない程の美しさでした。
明日は自己紹介発表、プレゼンの発表があるのでしっかり寝て明日に備えたいと思います。
保険医療技術学部 山田 蓮

20180318 サマルカンド訪問
今日は、眠い目をこすりながらホテルのフロントで集合しました。もうこの渡航メンバーが家族のように感じてきました。朝ごはんはアフラシャブ号の中で、フレッシュなトマト、キュウリ、リンゴにかぶりつきました。パッと目が覚めた気がしました。
アフラシャブ号の中で、先輩と話しながら外を見ると、だんだん建物が少なくなり、まるでカザフスタンを彷彿させるような草原が車窓いっぱいに映し出されました。まさか、カザフスタンと変わらないのか?そんな不安を抱きつつ車内で出されたチャイを一口ゴクリ。 そうこうしているうちに、2時間程でサマルカンドに到着しました。
バスに乗ってグリ•アミール廟を目指してると、事件発生。なんと大統領が本日お越しになるため、道路が封鎖されていたのです。そうだった、今日はナウルーズ、ウズベキスタンのお正月だったんだと思い出しました。えーっ!という言葉が車内に響き渡りました。よし、歩くしかない。というわけで20分程歩いてグリ•アミール廟に到着しました。
着くなり早々、トイレにいたハエと格闘して一汗かいて……、トイレから出て飛び込んできた景色に驚きました。まるでタイムスリップしたように感じました。青いタイルと白のタイルの調和、そこに施される細かなデザイン。今、私はウズベキスタンにいるんだと再確認させられました。
歴代の王様のお墓に別れを告げ、レギスタン広場に到着しました。
これだ!これこれ!1 年前から夢見てたこの景色!!!
左手には、天文学や物理学の原点であるウルベク神学校、右手には、昔はシルクロードを行く際の宿だったシュルダール神学校、そして、真ん中にはテンラカールモスク。朝見てもこんなに素敵なら、夜はどんなにきれいなものなのか…と思い、頭の中でライトアップさせてみました。「ウズベキスタンに来てよかった」と人混みの中、1人幸せを噛み締めていました。
テンラカールモスクの中は一言で言えば、金色!友達の瞳が金色に染まっていました。お土産を買って、さあお昼ご飯です。道路は塞がっているし、さてどこに行くのか…。
保健医療技術学部 石井湖真記

20180317 タシケントに到着
タシケントに降り立つと、カザフスタンとは打って変わって、日差しの強い春の陽気であった。タシケントは、日本と大体同じ四季の巡りであるが、寒さが和らぐと急に暑くなるらしい。移動中のバスでは、最高気温27℃と表示されていた。
ウズベキスタンの街は、想像していたよりもずっと綺麗で近代的であった。バスで移動中に街の様子を観察してみると、道路を走っているのは白色の自動車が多いことに気づいた。ウズベキスタンは、日中は日差しが強いため、黒い色の車は紫外線を吸収して車内が非常に暑くなってしまうからだという。したがって、街を走る車は白色が多いのである。
ウズベキスタンでは、イスラム教・スンニ派が9割を占め、次いでキリスト教、その他はユダヤ教となっている。しかし、街ゆく人の中では、髪を隠している女性はほとんど見かけなかった。ガイドさんによると、ウズベキスタンのイスラム教信者は心の中で信仰しているため、髪を隠す女性は少なく、中にはお酒を飲んでいる人もいるという。
今日は、空港についてからウズベキスタンの日本センターを訪問し、ウズベキスタンに派遣されているJICAやJETROの方々の報告を聞かせて頂いた。JICAでは、海外青年協力隊等を通じて多くの国を支援している。私は、以前から海外青年協力隊に興味があったため、派遣されていた方々から将来に役立つお話を聞くことができた。
また、JETROの方の講義は、ウズベキスタンや中央アジアの経済状況についてであったため、私には少し難しく感じたが、ウズベキスタンの発展について学ぶことができた。
講演後は、日本センターで学んでいる現地の方々と交流した。中には、日本語を7年も学んでいる高校生の女の子もおり、本当に皆日本語が堪能であると感じた。
明日は、朝早くにホテルを出発し、サマルカンドを観光する予定である。日中の最高気温は25℃くらいで晴れる予報であるため、観光を目一杯楽しみたい。
保健医療技術学部 雨宮静香
