第一弾「新・文明の旅」現地リポート

2012年2月29日~3月16日迄、各学部から選抜された17名の学生がトルコ・ブルガリア・ルーマニアを訪問

「新・文明の旅」プログラム 2012 三カ国訪問ブログ|文京学院大学

学生報告⑪

2012年3月13日 [ カテゴリ:イベント ]

今日は東日本大震災に関するプレゼンテーションを、ソフィア大学と文京学院大学でスカイプを通じておこないました。また、個人(グループ)プレゼンテーションは、ソフィア大学学生によるものと、メンバーの一ツ谷さんによるものでした。さらに交流プログラムは、「箸の作法」についてでした。ソフィア大学の学生のみなさんの箸の使い方の上手さには、驚かされました。みんなで楽しみながら箸の使い方について学ぶことができたので、企画としては成功したのではないか、と思います。

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今日、私がもっとも印象深かったのは、「震災」についてのプレゼンテーションです。東日本大震災に関するプレゼンテーションでは、どのような被害が実際にあったのかについてや、ボランティアではどのようなことがおこなわれたのかについての発表がおこなわれました。「被害」については、原子力発電所のことについても触れました。

 

私の出身は福島県いわき市です。原発に近いということで、独自の実体験があります。3月12日に原発が爆発したとき、私自身は実家にいました。テレビで放射能が危険だからドアをすべて閉めてくださいといわれたため、私はそれを実行し、換気扇もすべて止めました。2日間ほど家に閉じ込められてしまったため、身動きがとれず、徐々にストレスがたまっていきました。実家は原発から42kmのところにあるため、絶対に避難しなければならないというわけではなかったのですが、ただ本当に近い人たちは避難を余儀なくされ、この先何十年も家に戻ることができません。とても残酷な現状です。ソフィアスカイプ2.png

ソフィア大学の学生さんにこのことを実際に伝えました。みんなとても真剣に聞いてくださいました。実体験について生の声で伝えることができたので、それで被害の深刻さを直に感じてくれたのではないかと思います。

 

ソフィア大学と本郷キャンパスをスカイプでつないだとき、ソフィア大学の学生さんからとても貴重な質問がありました。それは「日本に行くことができない外国人は、どのようにボランティア活動をすればよいでしょうか」というものでした。私はそのお答えとして、募金活動やメッセージを送ること、そして今回の震災によって生じた出来事を忘れないこと、さらに被災地で暮らしている人びとを忘れないこと、以上のことが挙げられるのではないか、と伝えました。実際に学生さんたちは、募金活動とメッセージを送ってくれたそうで、とてもうれしく思いました。被災者の方々にとっても、外国の人びとが復旧と復興を願っていただけているというだけでも、どれだけ「こころの支え」になるか分かりません。この被害を忘れることなく後世に伝え、将来の「教訓」にできればよいのでは、と思いました。

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交流プログラム等ではとても楽しいものもたくさんありますが、「震災」という深刻なテーマについて、密度の濃い真剣な話し合いができてとてもよかったと思います。福島県民として、そして日本人として、今後も復旧・復興に携わる仕事をしていきたいと思います。

 

この「新・文明の旅」も、ついに折り返し地点を過ぎました。残された時間についても、ぜひ密度の濃いものにしていきたいと願っております。

 

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(報告者:福羽 法子 人間学部コミュニケーション社会学科)

コメント(1)

高橋 兼太2012年3月15日 10:35

福羽さん、貴重な経験をされているようで何よりです。

震災で大変な思いをされた福羽さんのお言葉だからこそ、
より強く現地の学生さんの心に響いたことと思います。

帰路のご無事を祈っています。