第一弾「新・文明の旅」現地リポート

2012年2月29日~3月16日迄、各学部から選抜された17名の学生がトルコ・ブルガリア・ルーマニアを訪問

「新・文明の旅」プログラム 2012 三カ国訪問ブログ|文京学院大学

2012年3月の記事一覧

学生報告⑭

2012年3月20日 [ カテゴリ:イベント ]

2012年3月9日(新・文明の旅10日目)

 

今日でいよいよ、この文明の旅も10日目に入りました。学生の中でも海外での生活を楽しんでいる人、少しお疲れ気味の人もいますが、一人ひとりにとって充実した旅になっていることは間違いありません。

 

ヴェリコ・タルノヴォグループは、午前中に男性のみの修道院を訪問しました。この修道院も山の奥の方に建設されています。人生を春夏秋冬に例えた絵や、キリストの一生にまつわる絵も描かれています。18世紀に造られ、とても歴史のある場所ですが、そのため修復作業も行われています。夏休みには地元の美術大学に通う学生が集まり、貴重な絵の修復作業を行っています。多くの人に守られながら、その当時の原型を残している、また当時の信仰していた方々の想いを垣間見ることが出来た時間でした。

タルノヴォ⑤.png

続いてヴェリコ・タルノヴォ大学を訪問しました。構内のお店の中には大学にイメージカラーである紫を基調としたグッズがたくさんありました。そして、学生の方々から私たちはそのグッズをお土産としていただきました。これらを見るとヴェリコでの様々なことを思い出します。

 

その後、バスに乗ったソフィアグループの学生がヴェリコ・タルノヴォに到着し、3日ぶりの再会を果たしました。私たちは「ヴェリコ・タルノヴォ大学の一員となってソフィアグループを迎え入れよう」と決めました。気温マイナスの寒さにも負けずに外でバスの到着を待ち、大学のエンブレムが入ったカラーやフラッグを持って大声で「ヴェリコ!」と叫びながら迎え入れました。私たちのヴェリコに対する思いが少しでもソフィアメンバーに伝われば嬉しいです。

 

皆で昼食を共にした後、ついに、ヴェリコ大学の学生との別れの時がやって来ました。この旅の良いところは、日本では体験できないたくさんの出会いがあることです。しかし、同様に別れの時も来てしまいます。3日間しか一緒にいたとは思えないほど別れるのがつらくて、このまま一緒にルーマニアに来てほしいくらいでした。でも、次は是非日本に来ていただいて、私たちが日本の街を案内したいです。タルノヴォ②.png

心からヴェリコ・タルノヴォ大学の学生と先生方、そして今回のこの交流に携わって下さった全ての方に感謝したいです。最後まで私たちが乗っているバスを走って追いかけてくる学生もいました。

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数時間後にバスは国境を越え、ルーマニアに入国しました。ブルガリアとルーマニアはドナウ川を隔てて1つの橋で繋がっています。夕日とドナウ川の風景はとてもきれいでした。ルーマニアに入るとまず目についたのは犬たちです。かわいいので手を触れたくなりますが、狂犬病の恐れがあるので触ってはいけないというのが1番の対処法です。

ブカレスト市内は大学広場やドイツ広場があり、たくさんの道が立ち並び、多くの人でにぎわっています。宿泊ホテルの付近のスーパーやバイオリンの生演奏と共にレストランでサルマーレ(ルーマニア風のロールキャベツ)などの料理を食べ、初めてのルーマニアの夜を満喫しました。

ルーマニア国境.png

明日はいよいよ、プログラム最後の目的地ヤシに向かいます。どのような街で、どのような人がいるのか、私たちにとってどのようなルーマニアの旅になるのでしょうか。

文明の旅、3か国目のスタートです!

 

報告者:島田美穂(外国語学部英語コミュニケーション学科)

学生報告⑬

2012年3月14日 [ カテゴリ:イベント ]

2012年3月8日(新・文明の旅9日目) ヴェリコ・タルノヴォにて

 

朝9:00に私たちがもらったものは、ブルガリアの男子学生から送られた、お花のプレゼントでした。

今日は「女性の日」といって、男性から女性にお花を贈る日です。最近では友達や親しい女性に贈るようになりました。女性同士で贈り合うこともあるそうです。まるで、バレンタインデーのようだと思いました。しかし、ブルガリアのバレンタインデーは恋人同士で行うものであり、やはり男性から女性に贈るものだそうです。何かお礼がしたいと思いましたが、ホワイトデーのように、プレゼントをもらったお返しをする日もありませんし、男性の日もありません。ブルガリアの学生は「今日を楽しく過ごしてくれることが、幸せだ」と言ってくれました。私たち女性にとって嬉しい一日を迎えることができました。

花の日.png

お花とともに市内外研修を行いました。始めに向かったところは、旧市街です。ブルガリアの学生が日本語で説明してくれました。そこは、ブルガリアという国がなかった時代から残っている古い町並みでした。建造物はその時代の彫刻技術が施されており、修復する際は国の許可が必要で、その後職人の手によって外観を壊さないように修復されます。現在も人が住んでいます。お年寄りだけでなく、若者が住んでいたことに感動しました。この旧市街は、若者にとっても大切な国の財産であるのだと感じたからです。

 

バスに乗って向かったのは、彫刻家や陶芸家など、様々な職人たちが集う通りです。観光客のお土産を買う通りでもあるため、バラの専門店や民芸品のお店もありました。今もなお必要とされる伝統工芸品の数々に、昔の日本を見ているように感じました。

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昼食は、ブルガリアの伝統工芸品の食器を使うレストランでした。お皿から調味料を入れる容器まで、すべてが伝統工芸品でした。現在のブルガリアでは、伝統工芸品を使うことはないと言います。そのため、ブルガリアの学生の中でも初めて使ったという学生がいました。日本と同じように、ブルガリアの伝統工芸品が失われてしまうのかと思うと、残念でなりません。

 

昼食の最中に、ある学生とブルガリアの先生の会話が聞こえてきました。その学生は日本語を勉強してホストになりたいと言っていました。ブルガリアの先生は、その学生に呆れた顔をして「話を聞きたくない」と言っていました。学生はなぜ反対するのか、わからないと言います。日本人の学生が、嫌われるからとか教師になった方がよいとか言って、あきらめさせようとしました。その学生は教師かホストになりたいというのです。正反対の職業で悩む学生に驚きながらも、楽しく食事をしました。学生には、ぜひホストの道を諦めてほしいと思いました。

 

昼食後は博物館や教会、ブルガリアで一番古くて女性のみの修道院を見学しました。その後、最後の夕食へ向かいました。ブルガリアの学生と日本人の学生が交互に座り、いろいろな話しをしました。みんな楽しそうな顔をして、最後だという寂しい気持ちは感じられませんでした。

 

3日しか一緒に過ごしていないのに、昔からの友達のようにブルタルノボ③.pngガリアの学生と接する自分に驚きました。辞書を持つ必要がないほど日本語が上手なことも、私たち日本人の学生にとって、すぐに馴染めた要因でしょう。しかし、それだけではなく、ブルガリアの学生が私たちに対して好意的であり、考え方が似ているからだと思います。ブルガリアの学生は、私たちがとても親切で優しくしてくれたから、本当に嬉しかったと言ってくれます。しかし、それは私たちの方も感じたことで、決して一方通行の想いではなかったのだと感じ、嬉しさや感謝など、言葉にできない気持ちでいっぱいになりました。

 

明日はとうとうお別れの日であり、ソフィアにいる仲間と再会する日でもあります。再び新・文明の旅メンバーが揃う嬉しさ、トルコに続いて二度目のお別れをする悲しさ。いろいろな感情を経験する一日になると思います。

まだ、一緒に過ごす時間は残っています。別れの時まで涙は流さないように、みんなが口にする「Facebookで会える」という言葉を胸に、笑顔で楽しく過ごそうと思います。タルノボ⑥.png

 

報告者:宇津木 紀子(経営学部経営学科)

学生報告⑫

2012年3月14日 [ カテゴリ:イベント ]

今日はヴェリコタルノヴォ大学の学生との交流プログラムが行われました。

私たちは3.11東日本大震災についてのプレゼンテーション、本郷キャンパスとのSkype、個人の専門分野や自分の考える“COOL JAPAN”についての個人プレゼンテーション、おにぎりを作って一緒に食べる企画等がありましたタルノボ⑦.png

 

私は3.11の東日本大震災についてのプレゼンテーションと個人のプレゼンテーションがあったため、前日からとても緊張していました。私の祖母が福島県に住んでいることもあり、被災地の方々がどのような生活をしているのか、実際に被災地に行ってみてどのようなことを感じたのかを皆さんに伝えたい、という気持ちが強くありました。

 

朝10時から東日本大震災についてのプレゼンテーションが行われ、企画者の友人が作成した動画の中に映る家族を亡くして悲しんでいる人や、家がなくなり呆然と立ちつくした人、赤ん坊が瓦礫の中から見つかったときの写真などを見て泣きそうになりました。様々な気持ちで胸がいっぱいになり、話をすることをやめようかと何度も思いました。しかし、何のために自分がここにいるのかを思い出し、私が感じたことを精いっぱい話しました。

日本を離れてみて初めて自分が経験した東日本大震災の存在がいかに皆にとって大きいのかを感じましたし、日本や家族を思い出して涙が止まらなくなりました。

ふと周りを見ると派遣メンバーだけではなく、ヴェリコタルノヴォ大学の学生も泣いていました。私が皆さんに伝えたかったことが伝わったのだ、と実感した瞬間でした。

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昼食を挟み、午後から大学の見学と個人プレゼンテーションが行われました。

ヴェリコタルノヴォ大学には多くの言語センターがあり、ドイツ語、オランダ語、英語、日本語等、たくさん言語を学ぶための場所がありました。

 

個人プレゼンテーションでは、通訳をしてくださる学生がおり、日本人だけではなく、ブルガリアの学生にも私たちのプレゼンテーションを理解して貰うことができました。

皆それぞれが今まで長い時間をかけて作り上げたプレゼンテーションを理解して貰うことが出来て、大きな感動と達成感を感じました。そして言語を学ぶことの重要性や、相互理解がとても大事なのだと感じました。

 

その後ご飯を炊き、おにぎり作りをヴェリコタルノヴォの学生と一緒に行いました。サランラップを手に乗せ、ご飯を三角にする様子はとても楽しそうでした。今回は海苔、ふりかけ、塩を用意しました。

他にも餅や日本の飲み物(味噌汁、お吸い物、緑茶、昆布茶等)があり、多くの学生に日本の味を知ってもらうことが出来たと思います。

タルノボ⑤.png

私は今日の交流を通して、互いを理解するためには話をする以外の方法はないと感じました。私はブルガリア語がわかりませんが、皆で相手が何を求めているのか考え、様々な言語に変えて聞き、間違っている部分を修正することがとても重要だと思います。

毎日多くの学生とコミュニケーションをとるため、夜はとても眠くなります。海外の人たちとたくさん話し、一緒にご飯を食べ、同じ家で生活するということが、相手の国を知るための最善の方法であることがよくわかりました。

 

明日はヴェリコタルノヴォ市内の観光です。また多くの会話をしながら自分が発信できるもの、相手から受け入れるものをたくさん探したいです。

 

報告者:佐々木 瞳(保健医療技術学部理学療法学科3年)

学生報告⑪

2012年3月13日 [ カテゴリ:イベント ]

今日は東日本大震災に関するプレゼンテーションを、ソフィア大学と文京学院大学でスカイプを通じておこないました。また、個人(グループ)プレゼンテーションは、ソフィア大学学生によるものと、メンバーの一ツ谷さんによるものでした。さらに交流プログラムは、「箸の作法」についてでした。ソフィア大学の学生のみなさんの箸の使い方の上手さには、驚かされました。みんなで楽しみながら箸の使い方について学ぶことができたので、企画としては成功したのではないか、と思います。

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今日、私がもっとも印象深かったのは、「震災」についてのプレゼンテーションです。東日本大震災に関するプレゼンテーションでは、どのような被害が実際にあったのかについてや、ボランティアではどのようなことがおこなわれたのかについての発表がおこなわれました。「被害」については、原子力発電所のことについても触れました。

 

私の出身は福島県いわき市です。原発に近いということで、独自の実体験があります。3月12日に原発が爆発したとき、私自身は実家にいました。テレビで放射能が危険だからドアをすべて閉めてくださいといわれたため、私はそれを実行し、換気扇もすべて止めました。2日間ほど家に閉じ込められてしまったため、身動きがとれず、徐々にストレスがたまっていきました。実家は原発から42kmのところにあるため、絶対に避難しなければならないというわけではなかったのですが、ただ本当に近い人たちは避難を余儀なくされ、この先何十年も家に戻ることができません。とても残酷な現状です。ソフィアスカイプ2.png

ソフィア大学の学生さんにこのことを実際に伝えました。みんなとても真剣に聞いてくださいました。実体験について生の声で伝えることができたので、それで被害の深刻さを直に感じてくれたのではないかと思います。

 

ソフィア大学と本郷キャンパスをスカイプでつないだとき、ソフィア大学の学生さんからとても貴重な質問がありました。それは「日本に行くことができない外国人は、どのようにボランティア活動をすればよいでしょうか」というものでした。私はそのお答えとして、募金活動やメッセージを送ること、そして今回の震災によって生じた出来事を忘れないこと、さらに被災地で暮らしている人びとを忘れないこと、以上のことが挙げられるのではないか、と伝えました。実際に学生さんたちは、募金活動とメッセージを送ってくれたそうで、とてもうれしく思いました。被災者の方々にとっても、外国の人びとが復旧と復興を願っていただけているというだけでも、どれだけ「こころの支え」になるか分かりません。この被害を忘れることなく後世に伝え、将来の「教訓」にできればよいのでは、と思いました。

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交流プログラム等ではとても楽しいものもたくさんありますが、「震災」という深刻なテーマについて、密度の濃い真剣な話し合いができてとてもよかったと思います。福島県民として、そして日本人として、今後も復旧・復興に携わる仕事をしていきたいと思います。

 

この「新・文明の旅」も、ついに折り返し地点を過ぎました。残された時間についても、ぜひ密度の濃いものにしていきたいと願っております。

 

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(報告者:福羽 法子 人間学部コミュニケーション社会学科)

学生報告⑩

2012年3月13日 [ カテゴリ:イベント ]

今日の朝ごはんはホテルのバイキングでした。ブルガリアの料理はトルコ料理より日本の味に近いような感じがします。

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今日からいよいよソフィア組とヴェリコタルノボ組に分かれます。私はヴェリコタルノボ組なので、朝8:45に出発します。ソフィア残留組のメンバーに見送られると、何故か寂しさを感じました。人数が半分になるので、これからもっと皆で協力しなければと思います。

バスが出発し、タルノボに向かう途中、ガイドのエリー先生と共にソフィア中心部の観光をしました。ブルガリアの国会議事堂や、2世紀から存在する遺跡、教会などを見学しました。

 

ソフィア市内には古い建造物が数多く残っていて、とても素敵だと思いました。中でも、一番印象に残っているのは教会で、昨日行ったリラ修道院の教会のように内部にまで絵が描かれていましたが、色が鮮やかではなく、歴史の古さを感じさせられました。ソフィア.png

 

 

 

 

 

 

偶然にも今日はガイドのエリーさんの誕生日だったので、ギルナー先生の提案で皆でメッセージカードを書き、チョコレートのお菓子と共にプレゼントをしました。よろこんでいただけてうれしかったです。

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3時間ほどバスに乗り、ようやくヴェリコタルノボの学生に会うことができました。多くの学生がサングラスを掛けていたのが印象的でした。皆でレストランに向かい、ブルガリア料理のカヴァルマを食べました。お肉にマッシュルームがのっている料理です。昼食後に荷物を置くために一旦寮に向かい、再度集合した後は公園や美術館を見ながら市内を散歩しました。

 

 

 

夕食の料理はサラダとお肉、ポテト、デザートはバナナ、りんごが串に刺さっていて、クリームがついていました。とても美味しかったけれど、お昼との間隔が近く、あまり食べることができませんでした。

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ホームステイ先に戻ると、ホストファミリーのフリストさんとルームメイト、そして友達が集まって歓迎してくれました。

皆さんそれぞれ、ロシア語、ギリシア語を学んでおり、彼の故郷をインターネットで見せてくれて、とても古風で綺麗なところでした。

 

ヴェリコタルノボの皆さんは、とても優しく、日本語が上手です。これからのヴェリコタルノボでの生活が楽しみです。

 

報告者:福嶋 友美(外国語学部英語コミュニケーション学科)

学生報告⑨

2012年3月13日 [ カテゴリ:イベント ]

保健医療の観点から感じたこと

 

私は、アンカラ大学のイペキ・オズテウルさんの家に、3日間ホームステイさせて頂きました。その間彼女は、たくさんの素敵な場所を案内してくれました。とても親切にしていただき、本当に感謝しています。

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私は現在、保健医療技術学部の臨床検査学科に属しており、将来は臨床検査技師として、また国際人として現場で活躍するという夢をもっています。そのため「新・文明の旅」の授業では、1年間、トルコ・ブルガリア・ルーマニアそして日本の医療事情に目を向けてきました。私はこの旅の17日間で、自らおこなう予定の「個人プレゼンテーション」における大きなテーマであるAIDSについて、何らかアクションを起こしたいと考えてきました。そしてそのことをイペキさんに話してみると、彼女は快くトルコのAIDS事情について教えてくれました。私はそのことを何か形に残したいと思い、彼女とともにAIDSに関するポスターを一緒に作成することにしました。

 

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始めのうちは、ポスターに感染経路の説明を書く予定でしたが、印象に残るものにしたいと強く思うようになり、実際には「私はAIDSです。私を抱きしめて下さい。HIVウイルスは、ハグ・キス・おふろ・歯ブラシ・トイレではうつりません」と日本語、英語、そしてトルコ語で書くことにしました。十分な時間が取れなかったので、ポスターの絵は、私が日本に帰ってから書くということにしました。ポスターが完成したら、メールで彼女に写真を送ると約束しました。

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今回トルコで作成したポスターは、本学構内に掲示したいと考えています。今後はブルガリアやルーマニア両国においても、同様のポスター作成を試みていきたいと考えております。_DSC6412.png

 

報告者:五来 美里(保健医療技術学部臨床検査学科)

学生報告⑧

2012年3月12日 [ カテゴリ:イベント ]

「新・文明の旅」はトルコからブルガリアに活動の場を移し、1日が経過しようとしています。全体としてはすでに6日目になっています。まもなくプログラムの「折り返し地点」を過ぎるところです。今日はソフィア大学で、「個人プレゼンテーション」を行いました_DSC5056.png

 

ソフィア大学の1年生から4年生が、私のプレゼンテーションを聞いてくれました。タイトルは「Animation industry」でした。海外の日本語学科に属する方は何に興味を持っているかということを考えたとき、ギルナー先生の「Cool Japan」という言葉を思い出しました。そこで自分の趣味でもあり、かつ自身が所属する経営学部にふさわしいテーマとして、日本のアニメーション産業を取り上げることにしました。

 

ブルガリアでどの程度アニメーションが広がっているかをあらかじめ調べてみましたが、確実な情報がなく少し不安もありました。しかしそれは、実際には無駄な心配となりました。嬉しいことに、私がプレゼンテーションをおこなう前から、楽しみに待っていてくれているようでした。またプレゼンテーションを通して、最新の日本のアニメーション現状を知ることができることについて喜んでくれているようでした_DSC5420.png

 

プレゼンテーションの資料は、すでにあらかじめソフィア大学に送られていたので、学生は質問などを用意してくれていました。実際のプレゼンテーションは、日本のアニメーションの現状とブルガリアでのアニメーションの現状を比較し、最終的にはブルガリアでのマーケットを拡大するビジネスプランを提供するというものでした。

 

トルコでのプレゼンテーションは時間に余裕がなかったこともあって「急ぎ足」になっていたので、果たしてしっかりとしたプレゼンテーションになるか不安がありました。しかし実際にはスケジュールがしっかり管理されており、十分に時間を確保していただきました。私のプレゼンテーションは、外国語学部2年の深山さんの次でした。彼女のプレゼンテーションは、日本の語彙をジョークの観点から捉えた内容のものであり、ソフィア大学のみなさんには難しい内容かと予想していましたが、彼女自身の落ち着いたプレゼンテーションによって、学生の皆さんと笑いを共有することができていました。

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次は私のプレゼンテーションです。事前に野口先生や桜澤先生、プレゼンテーション指導担当の方々に、「内容が難しすぎる」という意見や、「的を絞ったほうがよい」というアドバイスをいただいていたため、これまでいくつもの努力を重ねてきました。「いかにして聴衆をプレゼンテーションに引きこむか」、「アニメーションに興味がない人をどうやって引きこむか」、これらが自分自身の「課題」でした。そのためプレゼンテーションの内容は全て暗記し、原稿などを使わずに「興味を持って欲しい」という気持ちを素直に全面に出すことにしました。すでにトルコでプレゼンテーションをおこなった方々の経験を頼りに、「簡単な日本語」と「ボディランゲージ」、さらには「細かい文節」をあえて用いることによってプレゼンテーションをおこなっていきました。

 

先にトルコでのプレゼンテーションを見ていたこともあり、そしてそれらにおける課題を踏まえることができたこともあって、とても落ち着いて話すことができました。むしろ自分自身の顔は、自然と笑顔になっていたと思います。ソフィア大学の学生のみなさんの反応をみつつ、実際のアニメのグッズを用意することで、興味・関心を引くことができたと思います。さらには余裕が出てきて、多少のジョークも交えながら話すことができました。

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質疑応答では、学生のみなさんからブルガリアでのアニメの最新の情報をうかがうことができました。「新・文明の旅」プロジェクトの目的の一つである「最新の情報の受信・発信」を達成することができたと感じました。質問をしてくれた学生の方にはアニメのグッズをプレゼントすることができたこともあり、質疑応答はとても盛り上がり、有益な時間を過ごすことができました。プレゼンテーションを終えた後に、何人ものの学生さんが「さらに詳しいことを聞きたい、話したい」と自分のもとを訪れてくれました。次のプログラムがあるのにもかかわらず、ぎりぎりまでお話をすることができました。

 

今回の最大の「収穫」は、ソフィア大学の学生さんで、ブルガリアのアニメーションファンのコミュニティサイトを立ち上げている方と出会えたことです。今後はフェイスブックで、ブルガリアのアニメファンのニーズを収集して報告してくれる話まで発展させることができました。こういったこともあり、私はこの「新・文明の旅」プログラムが終了しても、つながりを維持することが可能になったと思います。それは嬉しいと同時に、これからは本格的にビジネスプランを考えなければならないとう「不安」と「使命」を感じるようになりました。

 

15年間におよぶ「新・文明の旅」は、まだ始まったばかりです。これからのベースとなるであろうこの「第1回メンバー」には、とても大きな責務が課されています。残された時間を無駄にしないよう全力で臨みたいと思います。

 

報告者:山岸 純也(経営学部経営学科経営コミュニケーション専攻)

学生報告⑦

2012年3月12日 [ カテゴリ:イベント ]

今日私たちは、山奥にあるリラ僧院に見学に行きました。

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「リラ」という世界的に有名な僧院は、同名の村から20キロぐらい離れたところにあります。この僧院は多くの雪に覆われた山中にそびえたっています。かなりの山奥にあるため、ブルガリアに行くことができたとしても、実際には行くことはできないと思っていました。ただ配布された予定表に「リラ僧院研修」と書いてあり、「旅」に行く前からなるべく早く行きたいと思っていました。そのような場所に訪れることができた私たちは、とても幸せだと思います。

 

私はカトリック教徒で、カトリックの教育には幼いころから触れてきました。またこの19年間、私は多くの教会を訪問して来ました。この僧院を訪れるまでは、フランスのパリにあるノートルダム寺院が、私のなかで心が和らぐ場所となっていました。しかし今日リラ僧院に行ってみて、これまで絶対行くことができないと思っていた場所に実際に行くことができ、世界史の資料集などでしか見ることのできないものを、この目で見ることができました。私たちカトリック教徒にとっては、「修道院」はとても大切なものなのです。

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この修道院は現在においても、ブルガリアにおける精神的な中心となっています。しかしブルガリアがビザンツ帝国に戦略されたとき、リラ僧院が壊されることになり、1566年に再度修復されたものであるにもかかわらず、今でも聖なる場所として形をとどめています。私たちはこの「旅」で、はじめに訪問したトルコにおいて、有名なイスラム教のモスクを多く見てきました。私自身はイスラム教の知識については、教科書で学んできた内容と、このプロジェクトの事準学習で学んだことしか知りません。しかしながら足を運んでみて、実際の雰囲気を味わい、少し前に思っていた気持ちより異なるものを感じることができました。派遣メンバーも、たとえキリスト教徒やイスラム教徒でなくても、このような場所に足を踏み入れることで、何か感じてもらえることがあれば良いと思っています。

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カトリックでは、イエス・キリストをはじめとする「神」が、私たちのことを見てくれていると考えます。キリスト教には、神の顔もしっかりと書かれてあります。目、鼻、口、耳が描かれているだけでも、キリストに見られている、と感じるのです。派遣メンバーの多くが反応していたのは、「罪を犯した者は地獄に落ちる」ことを表した画です。よくよく考えてみると、ふだん私たちが行っている行為というものは、カトリック教の画では「罪」として捉えることもあります。キリスト教のシンボルであるキリストの「血」は、赤ワインを意味しています。したがってお酒を水で薄めた人も、罪があるとみなされてしまいます。このように、日常生活で私たちの身の周りで起こっていることとは、1つ違う世界に入ることができるのです。

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派遣メンバーのみなさんには、この聖なる場所で、新たな気持ちが生まれたのではないかと私は思っています。今後も引き続き、この素晴らしい僧院があるブルガリアに5日間お世話になります。また新たな出会いがあること願いつつ、この機会を大切にしていきたいと考えています。


(報告者:外国語学部英語コミュニケーション学科1年 橘田 C.美優)

 

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学生報告⑥

2012年3月 8日 [ カテゴリ:イベント ]

いよいよ待ちに待った個人プレゼンテーション発表日。

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私はこの日のために、何回も練習を積み重ね、今日のプレゼンテーションに臨みました。前日の夜に夢に出てくるほどとても緊張していましたが、実際にプレゼンをおこなっていくなかで、だんだんと楽しくなっていきました。私はとにかく一方的な発表にならないようにと、途中でソフィア大学の学生さんたちに確認をとりながら進めていき、なるべく楽しんでもらえるように頑張りました。私の「投げかけ」にきちんと反応してくださり、みんなが真剣に私の話を聞いてくださったことが本当に嬉しかったです。

 

 

無事にプレゼンが終わり、聞いてくれたたくさんの学生さんが私のところに来て、質問や感想を述べてくれました。ソフィア大学の学生のみなさんと交流できたことが何よりも嬉しかったです。そして今回のプレゼンの際に、ブルガリアの伝統的な「お守り」であるマルテニッツアをいただきました。

_DSC5390 sofia 教室にて.jpg

私は今回のプレゼンを指導していただいた先生方や、協力してくれたメンバーのみんなに、とても感謝しています。

ブルガリアで一番有名なソフィア大学で、自分自身のことを発信できたという経験は、DSCN0952 深山さん3.jpg一生の宝物となると思います。人前で堂々とした態度でプレゼンすることは、決して簡単なことではありません。ただ今回は、自信をもって堂々と発表することができたと思います。「ひとまわり大きく成長することができた」と実感しています。

外国語学部 英語コミュニケーション学科 深山恵理子

_DSC5058 田嶋先生.png

学生報告⑤

2012年3月 6日 [ カテゴリ:イベント ]

2012年3月4日(新・文明の旅プログラム5日目)

 

今日はアンカラ大学の皆と別れてイスタンブールへ移動し、市内研修をしました。アンカラ大学の皆とは限られた時間の交流にも関わらず、とても充実した、楽しい時間を過ごすことができました。また、お互いを知ることのできるとてもよい、貴重な機会となりました。

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イスタンブールでは、著名なモスクである、ブルーモスクをまずは見学しました。そして、隣接する「トプカプ宮殿」を見学し、そこで、イスラム教の文化に触れ、トルコという国をまた一つ知る体験をしました。

そのトプカプ宮殿を見学している時に、ある1人のトルコ人男性と会いました。その人は聴覚障害者でした。私たちを見ると、紙とペンを取り出しました。そこで、日本の手話を知っていること、そして日本の震災によって東北の被災地を心配していることを、紙に書いてくれました。

このトルコ人男性は、聴覚障害者であるため、自分の言いたいことを言葉で言えず、それを紙に書いて表現しています。その紙によって、彼の言いたいことがわかったのです。しかし、私は彼の話す英語や、トルコ語が分らず、とても歯がゆい思いをしました。

そんな時、彼の知っている日本語の手話を使って、同時に私たちの一人が知っている手話を使って、お互いがわかりあえたのです。

つまり、彼が紙に書いた「東北を思って悲しんでいること」、「日本人に会えた喜び」などを、彼の言いたいことを手話を通して確認し、それを我々と共有することが出来たのです。

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東日本大震災から一年が経ちました。日本人でも、被災しなかった地方に住む人私たちは、3.11で被災された人々の悲しみを忘れている場合があります。そんな中、この遠い国で、言葉の壁を乗り越えて、互いを知る経験ができました。この経験は本当に素晴らしいことだと思います。

私は、この体験を通して、まずは、言葉は通じずとも身振りや手振りを交えて相手と交流することが大切なことが分かりました。また、相手とコミュニケーションをとろうとする姿勢が何よりも大切なのだと、改めて思いました。

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報告者:市川 未来(人間学部 児童発達学科)