「新・文明の旅」プログラム 視察リポート

「新・文明の旅」プログラム 視察リポート

アンカラ大学 福井レポート

月から6月で1年間のカリキュラムが組まれている。学生寮は大学内にいくつかあるが、空いているのは7~8月しか無いとのこと。2月~3月にかけては周囲 の宿泊施設にもトルコ人学生が多くいるため、施設の確保は困難であろうという、寮の責任者からの言葉を頂く。大学内の寮は夏であると開放する寮が順番に決まっていて毎年変わるそうである。そのときにも補習を行うトルコ人学生もいる。大学内レストランは昼食のみで学生寮においては、共同キッチンがあり朝食、夕食はそこでつくることができる。寮費はトイレ風呂付きのものが650トルコリラ、標準的なトイレ風呂共同のものが310トルコリラである。インターネットはすべての寮において無線LANで可能である。パスワードは大学に申請する許可制となっている。アンカラ大学では漢字の授業はネット利用をすることで、やはり書く文化から打つ文化に変化していることに対応している。テレビ会議着のできる施設は、いくつもあるキャンパスの打ち合わせアンカラ市外にある新しいキャンパスではあるが、バスで移動する必要がある。テキメン先生のいらっしゃる施設には無いとのこと。同僚の杉山先生、俣野先生両先生は一見して優秀な印象で非常に協力的でもある。コーディネートをしてくださることやわからないことは何でもお聞き下さいととてもありがたい言葉を頂いた。トルコでは、親切な国民性であるため、どんなことが起こっても何とかなりますよ。と力強いお言葉を頂く。学生間交流はお互いに勉強になるし、観光への同行にも問題ないと思う と言われた。このお二人の日本人先生は、大きな鍵となると思う。学生さんの興味対象をお聞きするなかでわかったことは、剣道をやっている学生がいること、日本文学に興味がある学生さん、武道に興味がある学生さん、JPOP(コブクロが好きという言葉も聞かれました)、演歌(梶芽衣子と出て野口先生しかわからず、私も微かな記憶)、琴、茶道をやっている人もいた。日本語学生会会長アセさん、副会長エダさん(現在3年生であるため来年のプロジェクトには関係 してくるかもしれません)。またホームステイの申し出は非常に多く、寮は条件からも難しく、こちらの方がはるかに本学学生には都合が良いと感じた。アンカラ大学学生とカッパドキアに仮にいくとしたら、日帰りもできないことは無いとのこと。カッパドキアは風景のみではなく歴史的にも重要な地点であるため行く 場所としては良いと思うと言われた(杉山先生)。アンカラ大学が関係している日本の大学は東京外大、お茶の水女子大、創価大学である。またアンカラ大学の中にある語学専門学校にはトルコ語修得のための日本人短期留学もいるとのこと。2月から3月は学生の試験期間にはあたらないとも教えてくださった。杉山先生、マタノ先生から、トルコにくる際に注意すべき一般事項としては、まず防寒対策、90%の国民がイスラム教であるため、豚肉の飲食、露出度の高い服装(冬だから大丈夫かとも)、トイレにはトイレットペーパーが無いことが多いため持ち歩くこと、モスクを見学するのであればスカーフ持参が良いが、なくてもなんとかなる。アタチュルクという人物については、建国の父であることから、調べておいて欲しいとのこと。またSKYPEを使う時間帯としては、日本の火曜日6限でトルコも都合が良いと教えて下さった。
たまたま当日、奨学金を得るため(留学目的が多いらしい)の試験があったそうだが、杉山先生は「勉強していない」と仰ったが、学生の知的レベルは高そうな印象をうけた。私自身もそうであるが、日本人としてのアイデンディティの確立には海外に行くことの意義が高いと思う。ただ、ここで交流を円滑にする為には、学生同士のコミュニケーションをなるべく早期に図り、問題意識が、新文明の旅に参加したことで高まったという感想を後から聞くのではなく、参加する学生のメンタリティに早く訴えないと交流になるかなという危惧を感じた。学長との面会をさせて頂いて人間の大きさと存在感を感じた。アンカラ大学の歴史や成りたちにつちて詳しく伺い、次回の訪日では三笠宮様にも面会する予定だと伺った。本学にもきて頂けるとの約束を得て野口先生の笑顔も一入であった。その後、学部長との面会も実現した。アンカラ大学の歴史や言語歴史地理学科の成りたちについて伺い、トルコにおけるこの大学の大きさを強く感じさせられた。アンカラ大学はトルコの代表大学であることが十分わかった。この大学との関係性は本学にとっても重要なものとなると確信した。