「新・文明の旅」プログラム 視察リポート

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ドーバル・デン(こんにちは) 野口レポート その3

アンカラ大学のあらゆる面での大きさには少々圧倒されましたが、テキメン先生のご支援と学生の友好的な姿勢でそれを乗り越えることができました。
先生、学生に別れを告げて、イスタンブールへ陸路で高速道路を使い一気に進みました。途中は1000メートルを超す山岳地帯もありました。(アンカラの標高は800メートルほど)その周辺の風景は雪がそれほど深いようではありませんでした。大きな街に、立ち寄ることはありませんでした。高速道路は整備が行き届き、ほとんど雪はありませんでした。予定通り6時間ほどで、イスタンブールに到着し、トルコという国の大きさを実感できました。イスタンブールは、1300万以上の人口があると聞いています。大都会でした。また、ライトアップされた聖ソフィア寺院や、ブルーモスクも眺めることができました。
3日目に入りました。
次の訪問大学も、アンカラ大学と同様、国を代表する大学、ソフィア大学です。インターネットによるメール情報だけが頼りの視察となりました。
イスタンブールから、1時間ほどのフライトで無事ソフィアの空港に着くと、ガイドのエレノラさんが迎えてくれました。今回もラッキーなことに彼女がアンカラ大学の研究生で、アントン教授の指導を受けているとわかりました。彼女の提案で市内の見学をして午後の2時に日本語学科にアントン教授を訪れることとなりました。
ソフィアの街のスタッフに共通した印象は「ヨーロッパだな-」と、「寒さが厳しい」というものです。気温はマイナス2度ほどでしたが、石の建物・石畳の街は我々には、より厳しい寒さを感じさせています。

 

 

 

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昼食後、ソフィア大学日本語学科に向かいました。大学建物の入り口で学科長のステファノフ教授、アントン教授が我々を迎えてくださいました。また、ラッキーなことに日本語学科の日本人講師飯尾先生(若い男性の先生)、指導助手武田先生(若い女性の先生)を紹介していただきました。


研究室に案内され、挨拶を終えるとアントン教授から「プロジェクトが目指すものは何か?」「学生に何を求めるのか?」「学生との個人的な交流ではどの程度自由度を認めていくのか?」等の質問が投げかけられました。説明に少し時間はかかりましたが、RECプロジェクトへの理解が進み、協力していただけることを確認させていただきました。
その後に飯尾先生と武田先生の日本語授業の参観をさせていただきました。飯尾先生の教室には20名ほどの学生(1,2年生)が学んでいて、本学の紹介やRECプロジェクトの紹介をさせていただきました。学生からは、「大学にある20年前の本・雑誌からの情報でなく、今の日本人学生の様子が知りたい」とか、「今の日本の音楽に興味があります」等の返事をいただき、「(本学学生の)ホームステイを引き受けてくださいますか?」との質問にも1/3ほどの学生が「はい」と、手をあげてくれました。


次に、武田先生の4年生3名の授業が行われている教室を訪れて、学生と話をすることができました。4年生になると日本語のレベルは我々下見スタッフと問題なくコミュニケーションが成り立ちました。この春から大阪大学に留学する学生もいました。


参観後のアントン教授との話では、「すべての学生は英語でのコミュニケーションは問題なくできるが、日本語での交流がお互いのためになるでしょう」とのご意見をいただきました。また、スレファノフ教授からは「スカイプでの交流がこれから役に立つでしょう」との話をいただきました。
先生方の入り口まで送っていただき、これから旅を気をつけてと温かいお言葉をいただきました。
明日は、福井先生は帰国のたびに、ギルナー先生、片岡さんがリラの僧院に、野口、徳岡さんが第12高等学校、日本大使館に出かけます。