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第二回 新・文明の旅 下見 四日目

大学2014.03.06

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■木村先生メモ
3月5日(水)4日目
本日は、寺林さん・片岡さん・木村チームで「日本美術・技術センター“マンガ館”」への訪問と、その後他チームと合流してヤギェロン大学への訪問を行いました。まず通称“マンガ館”を訪問しましたが、ヴィスワ川沿いに佇むモダンな建物が目を引きます。センター内部も日本的な造りでしっとりと落ち着いた雰囲気になっています。一部、全体が真っ赤な展示ルームがあり、そこには日本のオタク文化を反映したようなフィギアが飾られていました。なぜか、ほとんどの顔がメランコリーな表情をしていたのはなぜなのでしょうか・・・。
私たちの他にも数人、現地の女性が訪れており、私たちと並行してゆっくりと足を進めていました。きらびやかでありながら、どこか詫び寂びのある屏風絵の前で、みな足をとめ眺めていましたが、日本の文化をどのように感じ取っていたのでしょうか。マンガ館のディレクターであるアンナ・チャスカ様ともお会いすることができました。ヤギェロン大学の日本語学科の卒業生ということで、きれいな日本語でご対応いただきました。ここには一般の人向けに日本語学校も開講されているようで、中高生から社会人まで100名以上の日本語学習者が熱心に学習しているとのことです。川面に面したおしゃれなオープンテラスがあるので、ここで日本語学習者の皆さんとのパーティーなど企画できたらとても楽しそうです。
午後は、リーダー絹川先生と副リーダー大野先生と合流し、全員でヤギェロン大学に向かいました。この周辺にはクラクフの各大学を巡るトレイルが設置されており、大学街という雰囲気で活気がありました。国際交流基金から派遣されている中野二郎先生とお会いし日本語学科の教室までご案内していただきました。エレベーターのない石造りの階段を延々と登っていくのですが、階段の石がすっかり丸く擦り減っており、非常に歴史を感じさせます。
日本語学科修士1年生の授業を利用して、中野先生がセッションを準備してくれていました。はじめは何となく緊張感がありましたが、そこにはポーランドと日本には「謙虚さ」のような同じような国民性があるようです。自己紹介から始めましたが、学生の皆さんの日本語運用能力はとても素晴らしかったです。日本語学習のきっかけにも個性があり、日本文学や歴史、ナショナリズム、サブカルチャーについてなど、様々な興味関心からスタートしたようです。廊下にある書棚をのぞくと「国文学」の研究誌なども並んでおり、文献学をベースとした日本語学を学んでいるようです。
学生の多くが国費留学で日本に留学経験を持っているようで、日本の生活文化についても熟知しているようでした。さて、このような日本通で優秀な学生の皆さんと、本番でどのようなコラボレーションができるか楽しみになってきました。学生相互の有益な交流機会を準備するために、課題もたくさんありますが、より本格的な「第2回新・文明の旅」がスタートしたという感じです!

■木村先生メモ

 

3月5日(水)4日目

本日は、寺林さん・片岡さん・木村チームで「日本美術・技術センター“マンガ館”」への訪問と、その後他チームと合流してヤギェロン大学への訪問を行いました。まず通称“マンガ館”を訪問しましたが、ヴィスワ川沿いに佇むモダンな建物が目を引きます。センター内部も日本的な造りでしっとりと落ち着いた雰囲気になっています。一部、全体が真っ赤な展示ルームがあり、そこには日本のオタク文化を反映したようなフィギアが飾られていました。なぜか、ほとんどの顔がメランコリーな表情をしていたのはなぜなのでしょうか・・・。

 

私たちの他にも数人、現地の女性が訪れており、私たちと並行してゆっくりと足を進めていました。きらびやかでありながら、どこか詫び寂びのある屏風絵の前で、みな足をとめ眺めていましたが、日本の文化をどのように感じ取っていたのでしょうか。マンガ館のディレクターであるアンナ・チャスカ様ともお会いすることができました。ヤギェロン大学の日本語学科の卒業生ということで、きれいな日本語でご対応いただきました。ここには一般の人向けに日本語学校も開講されているようで、中高生から社会人まで100名以上の日本語学習者が熱心に学習しているとのことです。川面に面したおしゃれなオープンテラスがあるので、ここで日本語学習者の皆さんとのパーティーなど企画できたらとても楽しそうです。

 

午後は、リーダー絹川先生と副リーダー大野先生と合流し、全員でヤギェロン大学に向かいました。この周辺にはクラクフの各大学を巡るトレイルが設置されており、大学街という雰囲気で活気がありました。国際交流基金から派遣されている中野二郎先生とお会いし日本語学科の教室までご案内していただきました。エレベーターのない石造りの階段を延々と登っていくのですが、階段の石がすっかり丸く擦り減っており、非常に歴史を感じさせます。

 

日本語学科修士1年生の授業を利用して、中野先生がセッションを準備してくれていました。はじめは何となく緊張感がありましたが、そこにはポーランドと日本には「謙虚さ」のような同じような国民性があるようです。自己紹介から始めましたが、学生の皆さんの日本語運用能力はとても素晴らしかったです。日本語学習のきっかけにも個性があり、日本文学や歴史、ナショナリズム、サブカルチャーについてなど、様々な興味関心からスタートしたようです。廊下にある書棚をのぞくと「国文学」の研究誌なども並んでおり、文献学をベースとした日本語学を学んでいるようです。

 

学生の多くが国費留学で日本に留学経験を持っているようで、日本の生活文化についても熟知しているようでした。さて、このような日本通で優秀な学生の皆さんと、本番でどのようなコラボレーションができるか楽しみになってきました。学生相互の有益な交流機会を準備するために、課題もたくさんありますが、より本格的な「第2回新・文明の旅」がスタートしたという感じです!

 

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3月5日(水)

 

本日は、ビリニュス、ワルシャワで打ち合わせを実施されていた絹川先生・大野先生のチームを合流、6名全員での活動となりました。

 

本日はいつものように朝食ミーティングを済ませた後、木村先生・寺林さん・片岡さんの3名は、クラクフ市内にある日本美術技術博物館 Manggha(マンガ・センター)*を訪れました。一方、石黒はワルシャワからクラクフに移動された絹川先生・大野先生を出迎え、これまでの活動の様子や今後の予定などを確認した後、旧市街で先にマンガ・センターを訪れた3名と合流しました。

 

クラクフのヤギェロン大学訪問の目的は、国際交流基金から派遣されて日本語を教えていらっしゃる中野二郎先生にお会いして、大学についてのお話しを伺ったり、ヤギェロン大学で実際に学んでいらっしゃる学生の方との交流をすることでした。ヤギェロン大学はキャンパス型の大学とは異なり、市街地の中にいくつもの大学建物があるポーランド最古の大学で、先に訪れた美しい旧市街地の中にあります。

 

12:30に中野先生と待ち合わせをした後、文京学院大学一行は、文献学部東洋研究所日本中国科のあるビルに向かいました。ビルはとても古い建物で、らせん階段を上った4階に学科の教室があります。今日は、13:00-14:30の授業時間にお邪魔し、4年生(学士が3年間なので、現在修士1年生)の学生10名のプレゼンテーションを聞きながら、学生の方達との交流を持ちました。学生の中には日本に既に留学した方達もいらっしゃり、とても流暢な日本語で以下のようなトピックを中心にポーランド、クラクフを紹介してくださいました。

・クラクフの伝説

・ここがへんだよポーランド人

・ポーランドの知られざる偉人

 

私達は学生の方達の日本語能力の高さに驚きながら色々な質問をし、セッションは和やかに進んでいきました。

 

授業の後は大学周辺を散策、その後本日の授業が終了した中野先生と合流し、再びヤギェロン大学や学生について、またクラクフ社会についてなど、国際的な視野からお話しをして頂きました。

 

とても充実した一日を終え、明日は再びヤギェロン大学を訪れ、更に詳しくお話しを伺う予定です。

 

*クラクフ国立博物館所蔵の浮世絵を主とする日本美術の展示の他、日本関連の様々な企画展示・催しが行なわれ、両国の文化交流拠点として定着してる(出典:駐日ポーランド共和国大使館:http://www.tokio.msz.gov.pl/ja/bilateral_cooperation/culture/tokio_jp_a_410/)