Bunkyo GCI

GCI語学・異文化理解留学プログラム(タイコース)報告 No.2

2015.08.20
8月19日に第1回目をアップロードしたばかりですが、8月17日と18日にバンコク市内で爆発事件が発生し、日本からも多くの問合せがあったので状況をお知らせします。結論から言えば、プログラムに参加しているGCI生全員が、無事に留学生活を送っています。
 
エラワン廟で爆発事件があった17日は、午後にタマサート大学でオリエンテーションがあり、宿舎に戻ってニュースで知ることになります。ちなみに、エラワン廟とタマサート大学、宿舎は15キロ以上離れています。
 
8月17日:爆発事件
8月17日のオリエンテーションが終わって、学生とチャオプラヤ川の対岸にある宿舎に戻ってきたところ、宿舎の前の大通りを何台もの緊急車両が通過するので「???」と思っていました。暫くするとテレビで緊急ニュースとして報道が始まり、爆発事件を知りました。学生11名中、9名が夕食のために外出していたので、携帯電話を使って直ぐに宿舎に戻るように連絡。前日に全員が現地の携帯電話を購入していたので、連絡も容易につき、モバイル機器の有用性を改めて認識した次第です。既にこの時点で、日本からも安否確認の問い合わせが学生個人にも大学にもありましたが、各自の携帯電話から国際電話で直接、自宅に無事を伝える事ができました。
 
実は爆発事件が発生したときに、一部の学生はバンコクでも多くの外国人旅行者が集まるカオサンロードにいたのですが、学生の話によれば、ほとんど全ての人々が全く爆発事件のことなど気にする様子もなく寛いでいたそうです。宿舎にいたが学生も、自宅からの問合せで初めてバンコクの爆発事件を知ったそうです。爆発事件のあったエラワン廟からはかなり離れていますので当然かも知れません。
 
この日は深夜まで、情報収集と、日本への連絡でした。
 
8月18日:爆発事件翌日と2度目の爆発事件発生
エラワン廟での爆発事件の翌日の朝、宿舎の周辺はいつもと同じ通勤・通学のラッシュの光景でした。念のため、引率教員がタマサート大学に状況を確認に行きましたが、授業も通常通りで国際コースも通常通りで変更がないことを確認しました。実際に、学内は爆弾事件の影響は全くなく、学内も普段通りの光景でした。

GCI Thai 14.jpeg

【爆弾事件翌日の大学学食:普段と変わらない光景です】

 

GCI Thai 15.jpeg

【この日もタマサート大の応援団が熱心に練習をしていました】

 

GCI生は18日は授業がなかったので学生は宿舎とその周辺だけに行動範囲を限定することにしました。元気を持て余し、宿舎の屋上で運動をしていた学生もいました。
 
GCI Thai 16.jpeg
【宿舎の屋上で縄跳びで汗を流すGCI生】
 
GCI Thai 17.jpeg
 
次週に企業訪問もあるので、BTS等の交通機関の影響と市街地の様子を確認するために引率教員だけで水上バスも使い、サパーンタクシンまで行きました。実は、サパーンタクシンに到着する少し前に、ここで2回目の爆発事件があったことを後で知ることになります。後から思い出すと、確かに地面が雨上がりのように濡れていました。
 
GCI Thai 18.jpeg
【後で確認すると、チャオプラヤ川の埠頭付近での爆発事件直後なのですが、皆さんがノンビリしているので、事件があったことを知らず、後で知ることに・・・】
 
前日に学生と日用品の買い出しに来ていたロビンソンデパート(かつて日本にも進出していたスーパーです)に入ろうとしたところ、またもや緊急車両が続々と来るではないですか。暫くすると報道車両からカメラクルーも続々と降りてきます。特に立ち入り禁止の表示もなかったので、まさか爆弾が爆発した後だとは思いもしませんでしたが、日本からの連絡でそれを知りました。
 
18日の深夜にタマサート大学からも、学生に下記のメールが配信されました。
Dear Thai Studies Students,
Due to recent incident of explosions in Ratchaprasong, and Sathorn Pier area, it is obvious that bomber may aim their target in big crowed gathering area. It is my advice for you trying to avoid going to those vulnerable areas and nearby, such as CTW, Siam paragon, Victory Monument, Kao San Road, or other crowded gathering places especially tourist visit places. Please stay alert of your surrounding. Please stay in contact with friends. Let us know if you need to receive any further information.
Please be safe
 
タマサート大学の判断は大学周辺には差し迫った危険性はないということで、GCIのプログラムも状況を注視しながら、このまま継続するということになりました。