経営学部

2016年10月24日、11月7日、11月28日 NBC冠講座「起業と事業創造」を開講しました!

2016.12.05

今年度も東京ニュービジネス協議会(NBC)冠講座、「起業と事業創造」が開講されました。

 

川久保氏

「起業と事業創造」の今年度最初の特別講義は、10月24日。

花扇~HANA-OUGI~、代表、川久保紀子氏をお招きしました。

講義テーマは『学生からの起業 そして事業拡大』

川久保さんは、本学経営学部第2期の卒業生で、経営学部在学中に起業し、高崎で花屋を開

業しています。それまで、全く経験のなかった花屋で起業した川久保さん。現在は生花業経営の他、フラワースクールの主催なども務められています。

講義当日は、花を持参していただき、教室には川久保さんが制作したフラワーアレンジメントを前に起業の経緯や、起業後の様々なターニングポイントについてお話いただきました。

川久保さんが在籍していた当時、経営学部はふじみ野キャンパスにありました。当時から起業を考えていた川久保さんは起業資金を貯めるために、あえて各駅停車の電車で高崎から片道3時間かけて通学し、大学2年生で花屋を起業してからも、大学生活、アルバイト、そして花屋の仕事を精力的に行っていたという話に、学生たちは圧倒された様子でした。

花屋のビジネスで経営学を実践しながら、経営学を学んでいた大学生活を振り返り、「大学の講義はとても勉強になったし、今でも学んだことは活かされている。皆さんも、将来この知識が活かせるようにしっかり学び、社会に出てからも学んだことを活かせるように頑張って欲しい。」とエールを送ってくださいました。

 

松井氏

2回目の特別講義は、11月7日。

NBC会員のizuru株式会社、取締役(元 株式会社ラフズジャパン、代表取締役)松井拡運氏をお招きしました。

講義テーマ『日本の伝統と職人仕事を強く意識する』

株式会社ラフズジャパンは、職人再生をコンセプトとしたオーダースーツサロン・ドットテーラーを表参道にて展開するベンチャー企業です。

当日は、講義冒頭に職人の針仕事のDVDを見せていただき、熟練の針仕事をしている職人さんが80歳であること、手縫い職人が高齢化し、オーダースーツという産業が衰退産業となっていることを教えていただきました。年々一世帯あたりの背広服への支出額が減少する中、低価格を求めるユーザーが大半ではあるものの、ドット・テーラーは「相応しさ」という付加価値を求めるユーザーにターゲットを絞っています。いくつもの失敗を繰り返しながら事業を行ってきたと語る松井さんは、2010年の秋に高齢の手縫い職人さんが亡くなられたことをきっかけに「職人再生」を人生の目的に据えられてました。現在はスーツの手縫い職人には限定せず、様々な分野のメイドインジャパンを世界に発信するような職人再生ビジネスをメインに活動されています。

「人生最大のテーマは人生の目的を見つけることである」というアインシュタインの言葉を用いて、「市場分析や顧客ニーズを捉えたから成功したのではなくて、自分にとっての人生の目的を見つけることが出来たから頑張れるし、これからもこのビジネスを続けていけると思う」と熱く語る松井さんの言葉に、学生達は「目的意識」を持つことの大切さや、自分たちの日常にも「目的」の種が潜んでいる可能性を強く感じた講義となったようでした。

 

IMG_0013.JPG

3回目の特別講義は、11月28日。

NBC会員の明成建設工業株式会社、代表取締役社長、西村剛敏氏をお招きしました。

講義テーマ『本業強化とスポーツビジネス―経営の社会性追求―』

西村社長は、東京青年会議所元理事長であり、本講義を共同運営している東京NBCの副会長です。

明成建設工業株式会社は、創業90年の建設会社です。西村社長は明成建設工業株式会社の3代目であると同時に、東京23フットボールクラブ/株式会社TOKYO23の代表取締役として、スポーツビジネスも行っておられます。「大企業や大資本に頼ることなく、市民の手で市民のためのサッカークラブがつくれないものか?」、「首都東京から都民ひとり一人の手によって世界に通用するクラブがつくれないものか?」との想いから2003年に設立され、現在は世界に通用するフットボールクラブを目指すほか、プロのJリーガーの8割が3年で引退してしまう現状や「プロになれなかったらサッカー選手としては引退しなければならない」という概念をなくし、大学卒業=サッカー選手引退ではなく、社会人になっても“働きながら”“本気”でサッカーに取り組める環境を、地域の中小企業と連携をとり「ジョブ支援システム」として希望する選手には提供しています。

講義では、子供時代のエピソードを交え、サッカーとの運命的な出会い、東京青年会議所との出会い、NBCとの出会いから大きく膨らんだ今日のビジネスについて語っていただきました。

建設業とスポーツビジネス、なぜ2つもやるのか?その理由を「好きなことだけを仕事にする。好きなことだから頑張れる。」とおっしゃる西村社長。「努力は運を支配する」という強いメッセージを学生に残して下さいました。