国際交流センター

留学体験談

GCI語学・異文化理解留学プログラム(タイコース)報告No.2

4日目
819日(火)

 

毎週火曜日の午前中はチャットラウンジ形式の英語授業です。

タマサート大学のKen先生がコーディネーター役、タイ人学生がカンバセーションパートナーという形式で、比較的自由に授業が進みます。この日はタイ人ボランティア学生9名が参加してくれました。教室にはサンドイッチと豆乳が用意されていて、朝食と取りながらリラックスした雰囲気で授業が進んでいきます。

 

チャットラウンジ形式の授業は、タマサート大学の学生と仲良くなる・英語での会話の頻度が増えるという利点があります。ただ、積極的に会話に参加する学生とそうでない学生で授業効果が大きく変わるので、その点について学生に注意しました。

 

午後は文京生以外の留学生も受講する「社会科学入門」クラスです。最初の授業でしたので、授業ガイダンスと履修学生の自己紹介がメインでした。この授業を履修する留学生は約50名で、国籍は10カ国以上です。

 

 

5日目

820日(水)

 

毎週水曜日と金曜日の午前中は「初級タイ語」です。

タマサート大学のタイ人女性教員1名とTA2名で、講義3分の2、インタラクティブ3分の1といった配分で授業は進行します。語学の授業としては人数が多く、約35名程度です。文京GCI生の10名を除くと、アメリカ3名、フランス1名、ロシア1名、スウェーデン1名、タイ1名、日本人7名。GCIの10名と併せると日本人留学生が半数である珍しいクラスです。通常なら中国人留学生と韓国人留学生が多数を占めるはずですが、他のクラスに割り振られているようです。

 

出発前は戒厳令・クーデターの影響が懸念されていましたが、日本の他大学からのタイ留学がストップしているという印象はありません。

 
初日は、テキストの配布から始まって自己紹介で必要となる簡単なタイ語のレッスン。途中で一人ひとりがタイ語で簡単な自己紹介をしました。「こんにちは」「私の名前は・・・です」(タイではオフィシャルにもパーソナルでもファーストネームだという事を初めて知る)「私は、日本人です」「私はタマサート大学で勉強しています」。

 

以下は最初のセッションの様子です。

 

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6日目

821日(木)

午前中はThai Studies Programの「タイの文化と社会」です。

履修者はかなり多く、80名近くいます。国籍も10カ国以上で、約3分の1が米国人。アジア人は中国、韓国、マレーシア、シンガポール、日本から。他にはフランス、ドイツ、ノルウェイ、オランダ、カナダからの留学生が履修しています。

 

大人数の授業にもかかわらず、一人ひとりの自己紹介がありました。また、タイの事情を説明しながら、教員が複数の留学生を指名して「自分の出身国ではどうか?」と質問しながら授業が進んでいくので、学生は気が抜けません。異文化を理解するのに有益な授業になりそうです。

 

授業後の午後は、学食で昼食の後にチャオプラヤの乗合ボートとBTSを乗り継いで、タイ・カネボウ化粧品様へ。

 

以下はこの企業訪問の様子です。

 

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カネボウ様では、まず日本人の現地法人社長よりタイの概要・タイの化粧品市場・化粧品の国際的な競合関係などについて日本語で講義頂きました。社長は20年以上日本国内で勤務していらっしゃったところ、初めての海外赴任がタイとの事で、「魂の英語」で何とかなることや、「今にして思えば、若い頃に海外に出るべきだった、皆さんは貴重な経験をしている」など、予定の時間を大幅に超えて熱のこもったお話を頂きました。

 

その後、20年以上前にタマサート大学の仏文科を卒業したという現地スタッフより、日本企業で働くこと、カネボウで働くこと、豊かな人生を送るためには、など幅広いトピックで英語による講義がありました。このスタッフさんは昨年のプログラムでもご対応頂いた方です。彼女はロレアル、資生堂などでの勤務経験があり、英語の他、フランス語、日本語、韓国語、そしてもちろんタイ語を話します。

 

出発前の事前学習では企業訪問時の取り組み姿勢について重視しましたが、今回、学生は全員がしっかりとメモを取りながら質問を重ね、大変真剣に取り組んでいました。

 

カネボウ様の訪問を予定通り16:30に終えて、その後は会社近くのショッピングモール「ゲートウェイ・エカマイ」へ行きました。この施設のコンセプトは「日本のライフスタイルを提案するショッピングモール」であり、日本発のショップや日系レストランなどが多数入居していました。

 

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822日(金)

 

午前は留学生向け「初級タイ語」の2回目授業、午後は「Integrated Humanities」で、履修生の大多数は留学生ですがタイ人学生も受講しています。技術の進歩、グローバル化など激しく変化する現代の環境下で人々はどのように生きていけばよいのか、という点を考える教養科目です。

 

この授業も、10カ国以上の国籍からなる留学生が受講しています。米国人学生が盛んに発言する様子に、文京学生は少し戸惑っていたようです。米国人留学生の発言は授業の流れからすると必ずしも的を射たものではなく、文京の学生に「米国の大学生は授業で何か言わずにはいられないのだ、郷に入っては郷に従えで負けるな」と激励しました。

 

 

823日(土)24日(日)

 

土曜日は、ほとんどの学生がタマサート大学のタイ人学生と一緒に新市街のショッピングモールに行って、ショッピングや市内観光を楽しみました。このタイ人学生は、火曜日のチャットラウンジでお世話になっている学生です。日曜日は、3つのグループに分かれてそれぞれ新市街に出掛けました。

 

こちらでの生活について、平日は午後8時までに宿舎に戻ること、週末は遅くとも午後9時には戻ること、遅れる場合は電話で連絡すること、などのルールを決めました。

 

学生は「リーダー」を週替りで担当し、宿舎に全員がそろった事を毎日必ず報告します。現地の携帯電話のお陰で、各学生グループがバラバラに行動しても、様子が把握できます。

 

 

10日目

825日(月)

 

プログラム中に4回予定されている学外研修の第1回目は、大学の近くにある「グランドパレス(王宮)」でした。

 

タマサート大学のKen先生の他、2名の教員と1名の事務スタッフが同行してくれ、観光客が入れる通常のコース以外に、幾つか特別に内部の見学ができました。なお、タマサート大学はこの王宮のほぼ隣に位置しているため、バンコク市内が騒乱状態にあった時も安全が保たれました。

 

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