国際交流センター

留学体験談

B.S.I.S.(春期米国短期留学)プログラム現地報告 – 3

プログラム参加学生たちは、時差や食事、日米の授業スタイルの違いにも慣れてきました。また現地学生とも徐々に親しくなり、こちらでの生活を楽しんでいるように見受けられます。CSB・SJUの間はスクールバスで約15分ですが、授業ごとのキャンパス間移動にも慣れてきたようです。


3月12日(水)

(参加学生の感想)”ESL Methods and Materials”(Allison Spenader先生)は、CSB/SJUのネイティブの学生と一緒に受ける授業で、英語の先生を目指すアメリカ人学生が主な履修者です。私たち文京生とこの授業の履修学生は初対面だったので、まずは大きな円を作り自己紹介から始めました。次に3,4人のグループに分かれて、先生から与えられる質問にグループの皆で答えていきます。最後にクラス全員で「アメリカの健康問題・食生活」についてディスカッションをしました。真っ先に発現するのは決まってアメリカ人学生なので、次からは自分も素早く考えをまとめて発言できるようにしたいと思います。


(参加学生の感想)”ESL”(Sarah Pruett先生)の授業は、私たち文京生と中国人とスリランカ人で受講しました。まず先生が考えた簡単な質問に一人一人答えていき、その次に2人もしくは3人でスクリーンに出された写真についてディスカッションを行いました。この授業で印象に残ったことは、とにかく他の国の人たちは積極的であるということです。授業中の積極的な発言は、日本の授業ではあまりないので、少し圧倒されてしまいました。この授業で大変だったことは、やはり自分の意見を相手にうまく伝えるということです。次からは、自信をもって自分の意見を言えるように努力し、とにかく自分の伝えたいこと言葉に表すということを目標にしたいと思います。


この日の夜は「パキスタンの女性問題」というテーマの公開講義に参加しました。今回の演者であり、長年同国の女性地位向上運動に携わってきたFouzia Saeed博士によれば「パキスタンの女性を虐げているのは、イスラム教ではなく家父長制である」とのことですから、日本の社会も全く無縁な問題というわけではないようです。


0312.Public Leture (Pakistan).jpg


3月13日(木)

(参加学生の感想)午前中の”Intercultural Communication”(Jenny Kramer先生)はCSB/SJUの正規の授業で、色々な州からやってきたアメリカ人学生と一緒に受講します。今日のテーマは「カルチャーショック」でした。まず先生が自分自身や学生の例を交えながらカルチャーショックの各段階について説明をし、その後は先生から与えられる質問について、グループ・ディスカッションを行いました。グループの仲間は皆親切で、私が分からないことについて聞くと丁寧に説明してくれます。文化の違いのひとつとして、「他人からペンを借りるとき、日本人は必ず相手の了承を得てから使うが、アメリカ人は勝手に借りていく」という話題が出て、日米の違いにびっくりしました。

0313.Intercultural Communnication Lec.JPG(参加学生の感想)今回の”Film”(Shane Miller先生)のクラスでは、西部劇の『シェーン』が題材でした。まず上映室で映画を観た後で、グループに分かれてディスカッションを行います。映画の内容に沿った質問を先生が投げかけてくるので、これにグループで答えを出していくのですが、まず質問の意味自体を理解するのが大変でした。しかしこの授業でも現地の学生がグループに入ってサポートしてくれるので、自分も発言できるようになってきました。まだまだ議論の時に日本語を使ってしまうので、これから少しでも英語に馴染んでいけるように頑張ります。

0313.Film Lec.JPG


3月14日(金)

(参加学生の感想)今日の”ESL Methods and Materials”(Allison Spenader先生)の授業では、「ローカルなお店と、大きなチェーンのスーパーマーケットはどちらがよいか?」をテーマにディスカッションが行われました。今回は最初から最後まで学生主導で授業が進められていたことが印象的でした。授業の中で実際にサルサを食べ、このレビューを書きました。実際に体験してみることを重視していることが分かりました。今日は自分の考えをうまく伝えられなかったのですが、ペアになったアメリカ人学生が「あなたはとても良くやったわ。ミスはとても大切なこと :-)」とノートにメモを書いてくれました。次の授業もこの言葉を忘れずに頑張ります。

 

(参加学生の感想)今日の”ESL”(Sarah Pruett先生)は、Tattoo(入れ墨)を様々な観点から考えて自分の考えを述べるというものでした。正解はなく、学生各自の意見が尊重されているように感じました。この授業には中国人、韓国人、スリランカ人の留学生が参加していますが、どの国でも良い事・悪い事に大きな違いはないというのが印象的でした。難しかったのは、とても深い考えを求められるテーマだったことと、自分が知らない単語がたくさん出てきたことです。未知のワードについては、皆が自分のペアの学生から教えてもらっていました。次の授業ではテーマの理解を進めて、もっと積極的に発言していこうと思います。

 

この日の夜は、南アフリカのゴスペル合唱団”Soweto Gospel Choir“のパフォーマンスを観覧しました。彼らはアメリカのグラミー賞を受賞するほど人気と実力を兼ね備えたアーティストです。冒頭、このイベントのコーディネーターから「5年越しの交渉で今日セント・ベネディクト/セント・ジョンズ大学に来て頂きました」と紹介があり、私たちは全くラッキーであったと言うほかありません。色とりどりのアフリカ民族衣装に身を包んだ合唱団のパフォーマンスは、ダンスあり、ポップソングのカバーありと、一般的なゴスペルのイメージにとらわれない、非常に自由でダイナミックなものでした。彼らは南アフリカ出身ということで、公演の合間に何度もネルソン・マンデラ元大統領の功績にふれると共に、彼らが運営するエイズ孤児の為の基金への支援も要請していました。アーティストが社会問題に積極的に関わる姿勢は海外では大変顕著なものですが、この点も学生には興味深い異文化体験となったのではないかと思われます。

0314.Soreto Gospel Choir.png明日からは初めての週末です。土曜日は近郊の大都市ミネアポリスで美術館見学、日曜日は雪遊びが予定されています。

(本郷キャンパスGSIグループ:小柳)